きた。
やっと長雨が切れて秋のスカッとした空気がやってきた。
白菜、カブ、大根、パクチー、葉もの諸々・・・
蒔いていたけど発芽がそろわず歯抜けの畑。
葉物はまだ蒔けるかもしれないけどカブはもうぎりぎりかもしれないな、
長かったジメジメが終わった本日、ラストチャンス。
発芽がまばらな所へ種を蒔き直す。
作業の間、先日観た映画「みんなの学校」のことを思い出していました。
映画の中で唯一の校則?ともいえる「たったひとつの約束」を破ってしまったこどもは
通称「やり直しの部屋」と言う校長先生の部屋へ行くのです。
そこで先生ととっくりと話をして納得して部屋を出て行くのです。
「やり直し」って特にぱっとしない使い古された言葉だけれど
大切にしたい、優しい考え方だな、と思う。
だめだったこと、できなかったことを見つめて次へ行く。
これからはじまる秋冬の野菜の側に
木のようになった茄子やわさわさ茂ったトゥルシー。
これだって、もぐらに崩されたらやり直して
発芽に失敗したらやり直したものたちばかり。
そうやって、どうにか収穫にこぎつけている。
畑をやって数年、自分なりに感じてるコツは
この「やり直し」の見切りをつけるタイミングなんではないかと思っている。
(もちろん一回でうまく出来るようになりたいけれど)
いつからだってやり直せるんだなー。
畑でしゃがみながら息子とそんな話をしながら種を蒔く、秋の日。
どうか今度こそうまく発芽しますように。
(それでやっぱり最後に思い至るのは
やり直せる環境にしておいてほしいということ。
伊方原発がなければ、どんなに大きな地震がきて町が崩壊しても
土と水と太陽があれば、やり直せると思う。)
※写真は失敗した栗の渋皮にを刻んでいれたマフィン。
やり直して美味しくなった◎