近頃、「タネ」づいている。
ちょうど、そろそろちかちゃんのお店tane.の留守番がはじまる、という頃
「古来種野菜を食べてください」という本を読んだ。
先日、図書館で借りてそのあとすぐに注文、
これは自分で持っていろんな人にオススメしたいと思ったから。
書いたのはwarmerwarmerという名の八百屋を営む高橋一也さんという方。
「古来種野菜」というのは在来種、固定種など
代々継がれて育てられている種から育つ野菜の総称として高橋さんが作った造語だ。
書いてあるのは野菜のことだけじゃなくて、全部の話。
種だから。
根源の、言葉になる前の、理屈になる前の、
私たち全ての前提となるもの。
そこまで掘り下げらる視点をもつこと、それを言葉を尽くして伝えること
そして語る言葉を持つまでに行動しまくっていること、
著者の高橋さんの愛に読んだあと感謝しかなく、
種だしー、tane.だしー。と動かずにはおられずに。
来週からの「種の番」には高橋さんから届く
(正確には高橋さんのもとに各地から届けられる農家さんの)
古来種野菜が登場しますよ。
本の中のハイライトは数えきれませんが
800年継がれている種を前に
自分もいずれ祖先になるということ、そしてその800年の間の
ほんの一瞬にすぎない存在である今を生きる私ということ
それが途絶えてしまうということが理屈ぬきでただ嫌なんだ、という
シンプル故に強い原動力、
そして(長いね、熱くなり過ぎちゃって、ごめんね)
愛するものを守る主張で対抗軸になることがない(そして、やはりそれ故に、強い)
しなやかなスタンス。
私のちっぽけな言葉では足らないので本、読んでください。
ふうー。そんなわけで、来週から2週間「種の番」は
春待ちのカレープレートなんですが、その中の一品に
古来種野菜のおかずを盛り込みたいと思いますっ。
どんな野菜が届くのかはわからないのだそう(高橋さん自身も農家さんにお任せだそうです)。
届いてから、何にするのがよいかあれこれ考えてみます、楽しみ・・・。
それでは皆様、また来週!