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久しぶりの出店

暑中お見舞い申し上げます。

ほんとうに、心から、申しげます。

ここ数日、ちょっと参るくらいの暑さです。

さて、明日は久しぶりに海辺の日曜市に出店します。
暑中お見舞いスペシャル!
食欲のないあなたにおくる、
ご飯の友達シリーズと冷たいお飲物。
エゴマの葉っぱのキムチは、自家製の辛味噌とエゴマの葉っぱを
一枚一枚交互にして漬けています。
一枚をペラリとはがして炊きたてのご飯をくるんで食べると美味しい!
夏のおすすめご飯のおともです。
その他、わさわさ育ったホーリーバジルは種類別に
アジア味のペーストと、飲み物用のハーブシロップに。
なんだかんだ言って、暑い暑いというのもあとわずかの間。
気づいたら、空気の中に秋が混じってて、
「あら、もう秋」なんて寂しくなったりするのが常ですから
あと少し、ギラギラを楽しく乗り切りましょう。
8月13日(日)海辺の日曜市 
・エゴマのキムチ
・ホーリーバジルチリペースト
・水出しコーヒーパック
・自家製紅茶のスパイスティーソーダ
・ハーブソーダ(トゥルシー、ハッカ、レモングラス・・・)
・赤しそゆずソーダ
・自家焙煎水出しアイスコーヒー
※アツサニマケズ珈琲焙煎中※

田植え 2017

ここからはじまり、6年目、6年生。

小学校だったら卒業だ。
今年の田植えが終わった。
6年で、このあたりの様子もだいぶ変わった。
やらなくなった田んぼもあるし、
田んぼ周辺で顔を合わせるご近所の方も
相変わらずお元気そうな人もいればそうでない人も。
そして今年は集落をぐるりと囲む鉄柵が新たに風景に加わった。
鹿、猪が田んぼや畑に下りてくることが頻繁になり
住んでいる人皆んなで作業して集落をぐるりと囲む、切実な対策なのだけれども
人間が自らの檻を作ってそこに住まうようになっているような
見物してると思っていたらこちらが見物されている
動物園の動物になっていたような太宰治(だった?)の小説の滑稽さを思い出す。
これが、里山の現状。どうにかしなくてはいけない。
うちの田んぼも鹿の足跡がすごくて
田んぼの前に住んでいる方からも「昨日の晩は親子で田んぼの中で遊びよったよ」と。
かわいいね、鹿。親子で遊んでいるなんて、微笑まし。
けれど米は私たちが私たち家族の食糧のために育てるもの、彼らに喰わすわけにはいかんのです。
今年は、あまりに日々更新される足跡におののいて
田んぼを縮小、確実に囲える2枚だけに絞って「確実に収穫」を目指すことにしました。
6年たって、一人前の働き手の息子に助けられ田植え完了。
今年はハッピーヒルの餅米も仲間入りだぜ!
餅つきだ楽しみだなぁ。

祝・もみまき

年々、一端の働き手になっていきます。

今年は思いのほか燃えてくれて助かりました。
「来年はこれが馬になるね。」と現実となるよう願いを口にする。

 

 

毎年、「これでほんとに育つんだからすごいよな」という驚きと共に
花咲か爺さんのようにぱぁーーーと米をバラまく。
水苗代です。
今年はハッピーヒルの餅米も仲間入り。
去年は5月5日にもみまきをした。
今年は本日5月7日。
まずまずでないかい。

 

 

アイダホ。
いえ、四万十。

golden green week

パン・パカ・パン!

昨日まで蕾だった芍薬がひらいて
我が家のgolden "green" weekのはじまり。

 

 

今年は田んぼを悩みました。

前の日には
「今年はちょっと考えなくちゃいけないことが多いから田んぼやめよう」
と家族会議で決めたのに
次の日の朝
「やっぱり・・・」
「だよね。やろう!」
やはり、田んぼは歓び以外の何者でもなく。
這々の体であろうが何だろうがやりたいのです。

 

 

蛙たちは夜な夜な愛の大合唱

鳥も蜂も子を育てるための家探しに忙しそうです。
家の前に設置した巣箱には毎日鳥が出入りして
(人の気配が強すぎていまいち決め手に欠ける物件の為、
内見は多いけれど入居者まだ決まらず)

スズメバチも毎日巡回。

安心して子育てできる場所を探す親の心。
私たちも似たようなものだなぁ、と思ってそれらを眺めています。
子と、大人と、どちらもがのびのびと居られるにはどうしたらよいか?
いろいろな矛盾がお互いを引っ張りあって
今、そのテンションは最高潮に達しているような我が家です。
絡まりあってぴんぴんに張った糸が切れてしまう前に
ほろりと解ける着地点を探しています。

 

 

なんて書いてはいますが、皆元気です。
憂うことにエネルギーを使ってしまう前に
足元の、黄金に輝く緑をひろげる作業をたんたんと。

 

新緑の季節のお弁当

今日は種の番からのご縁でお弁当を作りました。

いつものことだけど、ぎりぎりまでメニューが決められない。
そのときに、何があるかわからないから。
前日になってあたりを見回すと、
いつもより遅い柿の芽吹き、その柿の木の下には
野性の三つ葉がわさわさ茂っている。
イタドリ、タケノコはにょきにょき最盛期。
畑の空豆もそろそろ穫れはじめそう、牛蒡も間引きならちょっとずつ。
パクチーはもうトウ立ちするから穫ってしまわないとな。
畑と周辺をぐるりとすればメニューが揃ってしまう、
本当に豊かなことよ。
できました、「いま」の弁当。
藤も柿もどんどん様子が変わっていくから、
1週間後にはできないかも、な「いま」の弁当。
よいタイミングにお弁当づくりができました。
ありがとうございました。
お品書き
・油揚げの五目豆腐はさみ揚げ
・「いま」の天ぷら
(藤の花、柿の新芽、フェンネル)
・タケノコ、イタドリ、とうまーみー(沖縄在来の空豆)
 のグリーンカレー煮
・新玉ねぎとわかめの柿酢マリネ
・サラダ生春巻き
・よもぎごはん

 

ぼくらが旅に出る理由

 

※写真はイメージです。

 

2ヶ月お世話になりました、ちかちゃんのお店tane.での

お留守番「種の番」も今週で最後となりました。
明日から、木金土と3日間「お花見弁当」です。
あちこちで桜が咲き始めていますが、tane.前の桜はどうだろう。
ここは冷たい風が吹き付ける所なのでいつも遅めだとか。
お花見弁当は、もちろんいつものように店内で
召し上がって頂くこともできますが
好きな場所に持ち出して外で食べることもできるようにご用意します。
敷物も、いくつか持っていこうっと。
毎度のことながら、小さな店内&数に限りがあるので
事前のご連絡を頂けると助かります。
さて、日本人が愛してやまない桜、桜にまつわる歌がたくさんありますが
みなさんの好きな桜の歌はなんですか?
・・・と考えていたら、桜の「さ」の字も出てこない
オザケンの歌が浮かんできた。
春は・・・旅に出たくなるよね。
旅から帰ってくる店主を待ちながら、tane.にて。
「旅に出よう!お花見弁当」
・3色おにぎり
・車麩と野菜のフライ
・もちあわと豆腐と菜花のお焼き
・イタドリと油揚げの味噌炒め
・ベジミートボールの酢豚風
・さつま芋と干し柿のトリュフ

淡い、春。

 

冷たい風、早春賦な日々です。

毎日、新しい種を下ろす準備をしています。
基本的に自然農のやり方で畝はそのまま使うのですが
土がカチカチでその下をモグラのトンネルが
あるまま固まっていたりするので
そこを崩して土寄せをしたり、と畝のメンテナンス。
風は冷たくても畑には野の花が賑やかに咲き出しています。
シロバナタンポポも花盛り。
畝のかどっこにあったり、ちょっとどけてほしいな、
というものにかぎりいくつか掘り上げました。
根っこを洗って天日に干して、炒って、たんぽぽコーヒーにします。
明日からの種の番にお出ししますね。
さて、2月3月と楽しませて頂きました種の番もあと2週間でおしまいです。
2週間ごとの週替わりメニューにしていましたが
クライマックスで週替わりに(勝手に盛り上がっています)。
今週は、水餃子。来週は、公園の桜も咲きはじめるんではないかしら、と
お花見弁当的なメニューを考えています。
みなさま、あと2週間、よろしくお付き合い下さいませ。
今週のメニュー(3月16、17、18日)
「花びらひらひら、水餃子定食」
・蓮根とパクチーのベジ水餃子〜自家製辣油〜
・クミン入り大根餅
・新玉ねぎとわかめのぬた
・蒸し野菜の豆腐ソースがけ
・乾物ごはん

冬のおわりと春のはじまり

 

先週もたくさんのお運びありがとうございます。
先週、今週の2週間は
「冬のおわりと春のはじまりのおでん定食」です。
畑にちらほら残ってトウがたちはじめた菜っ葉、
いろんな菜花の味、少し固くなった葉っぱ、
ほんの短い今の時期しか味わえない変わり目の味。
先日ブログで紹介したwarmerwarmerさんのお野菜が今週も届きました。
今週は、まさに季節の変わり目のお野菜セットという感じで
岩崎さんのワイルドで美しい水菜には既につぼみがついていました。
(warmerwarmer高橋さんの本「古来種野菜を食べて下さい」と
岩崎さんの本「岩崎さんちの種採り家庭菜園」をtane.に置いているので
どうぞお手にとってご覧下さい!)
この仲間たちの何株かはまだ畑にいて来年の為の種になるんだなぁ。
お野菜セットにつけられてくる説明のプリントに
「冬のおわりと春のはじまりをお楽しみくださいますよう。」と
書かれていて、あ、今週のおでんと同じだ!と嬉しくなりました。
そうそう、野菜たちが、季節を教えてくれるんですよね。
「冬のおわりと春のはじまりのおでん定食」
・ベジおでん(蓮根巾着、野草入り揚げたてがんも、手作りちくわぶ、
      結び昆布、大根)に自家製マスタードを添えて
・干し人参と凍みこんにゃくの唐揚げ
・辣白菜(ラーパーツァイ・・・白菜の中華風甘酢漬け)
tane.のお留守番カフェ、種の番は木・金・土です。

 

※種交換コーナーのようす。

3月の種の番

自分で設定したわかりにくさにまんまと自分ではまってしまい

明日はtane.に行く日じゃない、と気づいたのは昨日。
3月は、木・金・土の営業になります!
木曜からのメニューは「おでん定食」。(2週間ごとにかわります)
練り物は入らず、出汁から具からベジおでんです。
大根、蓮根巾着、揚げたてがんも、手作りちくわぶなどなどに
自家製マスタードを添えて。
「ちくわぶ」は関東のおでんではおなじみですが西にはないですね、
小麦を練ったもので成分はうどんと同じなのに、なんでないんだろう。
私はおでんに入ったもちもちのちくわぶが好きなので
今回は分づきの粉で作ります。
今日から第一走者の大根が既に鍋入り。
今、この横のストーブの上でくつくつくつくつ・・・
大根をゆがくいい香りです。
あさってからです。
お待ちしております。
※写真は干し人参。ぎゅっと凝縮された美味さ。
定食のおかずの一品、「干し人参と凍みこんにゃくの唐揚げ」になります。

南国のおとこたち

種の番 in deep.

変な一日。
ランチのお客さんは一切なくて(グスン)
さて、今日ははやめに帰ろうかね、と思っていたら
前のおんちゃんの気配が次のおんちゃんを呼ぶのか、おんちゃんの連鎖。
「コーヒーね。」
「わしにもコーヒーくれ。」
次から次とやってくるおんちゃんたち。
「知らん人かと思うたら◯◯くんか、
こどもだと思うちょったらもうこんなになったか。」
思わぬ所で80歳と60歳の再会劇。
幡多のおんちゃんたち、なんというか、皆さん紳士です。
だいたいが店に入ってきて一言め
「もうじき花が咲き出すねぇ」からはじまるのですから。
来る人来る人、鳥、木、植物を愛していて詳しいのです。
「オラ、ネコヤナギじゃ。」「まこと、かわいげな。」
「心がなごむやいかぁ。」
こちらの心がなごみます。
高知に来てカルチャーショックだったひとつ
「喫茶店でコーヒーを飲んだあとにサービスで煎茶がつく」
を、どきどきしながらやってみましたよ。
どうでしょうジェントルマンたちのおもてなしとして合っていたでしょうか。
今日は鳥の名前や木の剪定の時期、歴史と地名の関係などなど
をいろいろ教えて頂きました。
鳥を愛で植物を愛で、ゆらゆらと季節を遊ぶラテンの男たち。
色っぽいなぁ。
写真は色気たっぷりの古来種野菜たち。
美しいことは、種を残すための必然。

私たちは火を使う

この暮らしは、冬は遅い時間に家に帰りたくない。

でもやむを得ない事情でとっぷりと日が暮れてから家路につくことがある。
そんな時の我が家のチームプレイは、ちょっと凄い。
家に着いて車がバックして駐車スペースに入りこんでいく間、
銘々が自分のポジションですべきことをシミュレーションしている。
そして車が停まると、皆それぞれの持ち場へ。
皆、無言。もくもくと。
父、暖房のストーブ点火、
私、調理用の炭点火、
子、風呂の釜点火。
あちこちで煙が立ち上がる。
のろしのように。
にんげんだー!にんげんがかえってきたぞー!
にわかにざわめく気配に留守宅でのうのうとくつろいでいた
「何か」たちが慌てて身を潜める。
私たちは火を使う、人間。
他の生き物たちと程よい関係でいられる火の量は
どれくらいなのだろう。

古来種野菜という視点

近頃、「タネ」づいている。

ちょうど、そろそろちかちゃんのお店tane.の留守番がはじまる、という頃
「古来種野菜を食べてください」という本を読んだ。
先日、図書館で借りてそのあとすぐに注文、
これは自分で持っていろんな人にオススメしたいと思ったから。

 

 

書いたのはwarmerwarmerという名の八百屋を営む高橋一也さんという方。

「古来種野菜」というのは在来種、固定種など
代々継がれて育てられている種から育つ野菜の総称として高橋さんが作った造語だ。
書いてあるのは野菜のことだけじゃなくて、全部の話。
種だから。
根源の、言葉になる前の、理屈になる前の、
私たち全ての前提となるもの。
そこまで掘り下げらる視点をもつこと、それを言葉を尽くして伝えること
そして語る言葉を持つまでに行動しまくっていること、
著者の高橋さんの愛に読んだあと感謝しかなく、
種だしー、tane.だしー。と動かずにはおられずに。
来週からの「種の番」には高橋さんから届く
(正確には高橋さんのもとに各地から届けられる農家さんの)
古来種野菜が登場しますよ。
本の中のハイライトは数えきれませんが
800年継がれている種を前に
自分もいずれ祖先になるということ、そしてその800年の間の
ほんの一瞬にすぎない存在である今を生きる私ということ
それが途絶えてしまうということが理屈ぬきでただ嫌なんだ、という
シンプル故に強い原動力、
そして(長いね、熱くなり過ぎちゃって、ごめんね)
愛するものを守る主張で対抗軸になることがない(そして、やはりそれ故に、強い)
しなやかなスタンス。
私のちっぽけな言葉では足らないので本、読んでください。
よければこちらも。

 

 

ふうー。そんなわけで、来週から2週間「種の番」は

春待ちのカレープレートなんですが、その中の一品に
古来種野菜のおかずを盛り込みたいと思いますっ。
どんな野菜が届くのかはわからないのだそう(高橋さん自身も農家さんにお任せだそうです)。
届いてから、何にするのがよいかあれこれ考えてみます、楽しみ・・・。
それでは皆様、また来週!

種の番よりお知らせ

「このまま春になるのかしら、いいやそんな甘くはないだろう」

ぬくぬくとした日々にそう思ったのは正しかった。
きましたな、カンパ!
さて、明日も下田公園tane.にて種の番ですが
11時のオープンからしばらくはお席がうまっています
(と書くと超人気店みたいですが何しろテーブルは2つですから)
通りすがりということはほとんどなく、わざわざ来る場所なので
来て頂いて「ごめんなさい、今入れません」というのは
なんとも心苦しいので、ぜひ事前にご連絡頂けましたら幸いです。
090−1814−2559
霜にあたってますます甘くなった小松菜、白菜。
冬のおいしいのをその勢いさめぬ間にしゅっと盛る、冬のサラダ。
2週間続いた「ソースの為のコロッケ定食」は明日でおしまい。
来週は春を待つ季節のカレープレートです。
そしてスペシャルゲストの予定も・・・(人ではありません。動物でもありません。)
お・た・の・し・み・に!

 

せっかく種の番ですから。

家庭菜園愛好家の皆様、

春の足音がそろそろ聞こえてきた今日この頃、如何お過ごしでしょうか。

今月から2ヶ月、せっかく「種の番」(tane.の店番)をしているので
本当の種も番しようと思います。
お店の一角に「種の交換コーナー」を設けます。
欲しい人はそこから持って帰れます。
何も持って来ていなくても持ち帰れますが
それが続くと種がなくなってしまうので
分けられる種をお持ちの方は、ぜひそこへ置いていってください。
種は、固定種・在来種のものか、
もとはF1でも3年以上自家採取を続けたものでお願いします。
まずは我が家から
・コズミックパープル(外が紫で中がオレンジ色の人参、
  たねの森から購入して自家採取2年目)
・翡翠なす(自然農法センターから購入、自家採取1年目)
・ゴボウ(名前失念、自家採取3年目)
など・・・持っていきます。
まだあるかな、なんせ私は「おたねもち」
(おかねもちじゃない、グスン)。
もうすぐシーズン・イン!わくわくしますねぇ!
明日から水木金、種の番しておりますが
連日の倉庫作業でちょっと風邪をひいてしまった。
昼前からtane.にてごはんの仕込みしていますが
明日は特に予約もないので様子見て早めに閉めるかも。
(じゃが芋も植えたいし・・・)
遅い昼ごはんもしくはお茶しようと思ってたのにー、
という方おられましたらぜひご連絡を!
どうぞ宜しくお願い致します。

 

起きて起きて!出番ですよ!

 

「旅に出るので店を休むんだけど、その間やらない?」と声かけて頂いて

2月、3月の2ヶ月間、下田公園にあるtane.で

留守番カフェをすることになりました。

2月は2日から。もうあさってだ!
しばらく寒いところで眠っていた酵母ちゃんを起こして
出番に備えています。
久しぶりの酵母ドーナツ。
2月の第1、第2週のメニューは
「ソースの為のコロッケ定食」。
毎年冬につくっている一年分の仕事のいろいろを鍋に入れ
ぐつぐつ煮込んで作る自家製ソースが主役、コロッケはあくまで脇役。
メニューは2週ごとに変わっていこうかな、と思っています。
3、4週目は春待ちのベジカレープレートを予定しています。
その他、自家焙煎ほうろくコーヒーや、自家製の紅茶、
ホーリーバジルとスパイスのブレンド茶などのお飲物と、ドーナツなどのおやつを少々。
小さい店なので、ご予約又は事前の確認をどうぞ宜しくお願い致します。
tane.の店主ちかちゃんは、あちらこちらへと旅に出るとのこと
行く先のどれもが興味深く、帰って来てお話きくの待ち遠しいです。

 

 

火の季節

火の季節がはじまりました。

年がら年中火を焚いている我が家ですが

やっぱり寒くなってからの火は格別。

手仕事市ありがとうございました。

四万十手仕事市ありがとうございました。

私は奥の奥の方でわたわたとしていて
来て頂いた方とろくに話もできませんでしたが
そとをぶらぶらした父ちゃんと息子から
あの人や、あの人やこの人やに会ったよ、と
賑わいの様子を聞きました。
ずいぶんとお待たせしてしまったり至らない点多々あり
反省することしきりです。
気長にお付き合いくださり本当にありがとうございます。

さて、今回をもちまして暫く出店の予定はありません。
しばらくは充実した畑を目指して
(稲刈りもまだだし!)野良に励みます。

それにしても今年のパクチーの発芽率の悪さときたら。
3度目の蒔き直し、エンドウやにんにく、
蕎麦(毎年好例年越しそばの為だけの少量の蕎麦)の
種まきもそろそろしなくては。
我が家の暖房の要「ロケットマスヒーター」の
煙道の掃除もまだなのです。
いつまで続くんだ、とずるずる長引いた夏の余韻もいよいよなくなって
急に寒くなってきました。
冬支度、冬支度。

※写真は昨日の手仕事に触発されたのか
おもむろに木彫りを始める、の図。
「こけし」をつくっているそうです。

精進

直前まで頭の中をぐるぐると
いろいろな野菜や味があっちへいきこっちへいき
その時のベストポジションを求めて彷徨います。
それまでが長いが決まってしまった後はそれに向かって手を動かすのみ。

 

芋は甘みを出す為にあらかじめ掘り起こされ
柿は鍋の中でスパイスと一緒にくつくつくつくつ・・・
茹でた落花生、ほんのひと時しか咲かない
小さなお茶の花を集めてピクルスに。

 

今週末、30日(日)は四万十町の手仕事市に。
お遍路さんの第37番札所でもある岩本寺のお台所をお借りして
「精進カレー」をつくります。
先日ご挨拶にお寺へ行った際、副住職の方から
精進の定義についてお話を伺いました。
まず一般的に精進料理と聞いて考えられるのは
「肉や魚の動物性のものを使わないこと」ですが
大前提として「出して頂いたものはありがたく頂く」というのがあるので
「動物性なし」とひとくちには言えないのだそう。
そしてもうひとつの特徴は「五葷抜き」。
今回はそれにのっとって
動物性、五葷なしの野菜をつかったプレートを作ります。

 

カレーといえばスパイス料理、
今回は「精進」と「カレー」という相反するような組み合わせ。
使いようによっては刺激的なスパイスですが、
漢方にもつかわれる薬です。
この季節のこの場所の「いま」に染み込むようなごはんを
心をこめて作らせて頂きます。

 

【四万十手仕事市 医食同源の精進カレー】
・食前のクミンティー
・蓮根コフタと甘い野菜の豆乳ヨーグルトカレー
・小豆と生姜のダルカレー風
・秋のサラダ
・りゅうきゅうのライタ
・茶の花と落花生のピクルス
・大根とゆずのアチャール
・柿のチャツネ
・炒り玄米入りごはん
・全粒粉のチャパティ

 

※限定50食。なくなり次第終了となります。
 当日会場でのご予約も承っています。

 

あつめてあつめて。

畑から、ニラ、ホーリーバジル、生姜、胡麻、落花生・・・。

山から、鹿、春から保存しておいたタケノコ、イタドリ・・・。
お茶畑ではちょうど今、茶の花が咲いています。
茶的には好ましくないですがツルがからまってムカゴもちらほら。
あちこちから食材をあつめて今週末のツノチャマルシェの準備をしています。
ニラとホーリーバジルの塩ラーメン。
トッピングに鹿肉団子、真竹のメンマ、ザーサイ風のイタドリ。
ヒカリネコ舎は山と畑の恵みをあつめてラーメンをお出しします。
一昨年のヴィレッジではたいして繁盛していた訳でないのに
茹でるお湯をわかすのに時間がかかって(七輪だったもので・・・)
何故が行列ができていたヒカリネコラーメン屋。
あのときのアセアセ感がかなりトラウマになっていて
もうラーメンはやるまい、と思っていたのですが、再登場です。
素振り充分。
写真はお茶の花。
ほろ苦味、食べられます。
できるだけそのままの姿で皿に盛れるよう酢漬けの実験中。

やりなおしのくりかえし

きた。

 

やっと長雨が切れて秋のスカッとした空気がやってきた。
白菜、カブ、大根、パクチー、葉もの諸々・・・
蒔いていたけど発芽がそろわず歯抜けの畑。
葉物はまだ蒔けるかもしれないけどカブはもうぎりぎりかもしれないな、
長かったジメジメが終わった本日、ラストチャンス。
発芽がまばらな所へ種を蒔き直す。

 

 

作業の間、先日観た映画「みんなの学校」のことを思い出していました。
映画の中で唯一の校則?ともいえる「たったひとつの約束」を破ってしまったこどもは
通称「やり直しの部屋」と言う校長先生の部屋へ行くのです。
そこで先生ととっくりと話をして納得して部屋を出て行くのです。

 

 

「やり直し」って特にぱっとしない使い古された言葉だけれど
大切にしたい、優しい考え方だな、と思う。
だめだったこと、できなかったことを見つめて次へ行く。

 

 

これからはじまる秋冬の野菜の側に
木のようになった茄子やわさわさ茂ったトゥルシー。
これだって、もぐらに崩されたらやり直して
発芽に失敗したらやり直したものたちばかり。
そうやって、どうにか収穫にこぎつけている。
畑をやって数年、自分なりに感じてるコツは
この「やり直し」の見切りをつけるタイミングなんではないかと思っている。
(もちろん一回でうまく出来るようになりたいけれど)

 

 

いつからだってやり直せるんだなー。
畑でしゃがみながら息子とそんな話をしながら種を蒔く、秋の日。

 

どうか今度こそうまく発芽しますように。

 

(それでやっぱり最後に思い至るのは
やり直せる環境にしておいてほしいということ。
伊方原発がなければ、どんなに大きな地震がきて町が崩壊しても
土と水と太陽があれば、やり直せると思う。)

 

※写真は失敗した栗の渋皮にを刻んでいれたマフィン。
やり直して美味しくなった◎

 

愉しい魔女仕事

本日は「のの」のお仕事Day。

 

「のの」は言わずと知れた(!)中山間地における
加工品づくりの婦人部(部員2名)。
長らく稼働していないお茶畑をお借りして紅茶をつくったり
梅の季節はせっせと梅仕事をしたり
そこらに生えている草で何かできないかと実験してみたり
しています。

 

 

昨日は、みどりちゃんの畑で大量にとれた
バジルで「バジル味噌」を作りました。
ひたすらすり鉢でごりごりとあたっていくんですが
ずっとやっていると、ちょっと楽をしたくなってくるのか
こういう作業は口と頭がフリーになるので
「この作業に自転車の動力がつかえたらいいのに」とか
「シーソーを使ってみるのはどうだろう・・・」とか
しばし漫画のようにぽわわん・・・と頭の上にイメージ映像。
並んで自転車に乗っている姿(加工品作業中)や
おばさん2人がシーソーに乗っている姿(加工品作業中)が浮かんできて
なんだかバカみたいですが、こちらは大真面目です。

 

 

お次の作業は、夏の間中食べてはとって
貯めておいた茄子のヘタを持ち寄り黒焼きに。
春に作っておいたはこべのパウダーや和ハッカのパウダーと
ブレンドして妙薬調合中。
さて、何になるかお楽しみに。

 

 

10月9日(日)は黒潮町の海辺の日曜市に出店の予定ですが
お天気がどうでしょうね・・・。
魔女の乗り物は軽トラなので雨の場合はお休み致します。
晴れましたらば黒潮町でお会いしましょう!

 

「のの」の紅茶は地球食堂のWebストアでも販売しています。

よろしくどうぞ。

人のフリみて・・・

長い長い助手席人生でしたが
今、自動車の運転免許取得の為学校に通っています。
我ながら目も当てられぬほどの鈍くささで
世の免許保有者は素知らぬ顔でこのスピード感を体内に取り入れていたのか、と
既知の(はずだった)あの人やあの人やあの人を思い浮かべては
今さらながら驚いているところです。

 

毎日落ち込むんですが(涙もこぼれました)
ある面ですごく客観的になっている自分がいて
いろんな先生の教え方を体験する中で
得たい結果の為の効果的な伝え方について比較・検証
興味深く考えさせてもらっています。

 

ちょっと前に息子に筆算の仕方を教えていたのですが
「うまくできること」と「うまく教えること」は全く違うということを
つくづく感じる結果に終わりました。
(楽器の演奏とかでも同じことが言えそうです)
答えが違うというのは「目の前の現象」に過ぎず
わからない人が何につまづいてそういう結果になっているのか
ではどうすれば双方が得たい結果が得られるのか
既にわかっている人にはそこに至る理由への想像力が凄く必要になってきます。
目の前の現象に対しての反応
(「違う」とか「そうじゃない」とか)だけでは当然だめだし
既にわかっている人のやり方をその人の言葉で伝えるだけでもだめ。
それで最終的に「なんでわからないんだー!」となったらもう終了
できない人は理不尽にぶつけられた感情で冷静さを失い
ますます得たい結果は遠ざかるばかりです。
わからないのはお互い様なんですよね。

 

・・・とかつべこべ言っていると
あまり理屈っぽい所にこだわる人は試験におちるよ、と
とうちゃんに言われました。
ごもっとも。
早く卒業したいなぁ。

 

※写真は春、姪っ子三輪車に乗るの図。
 誰にでも、何にでも、「はじめて」のときがあるのだ。

トムプロジェクト発足

「山のトムさん」を観た(過去にwowowでやってたドラマらしい)。
くまのプーさんなどの翻訳やたくさんの絵本、児童文学を書いた
石井桃子さんの自伝的物語。

 

畑でとれたキャベツでロールキャベルの夕餉、
同居人の友人トキさんが焼くお菓子で畑を眺めながら縁側でお茶、
そうね、卵が食べられるように鶏も飼いましょう、
山羊もいいわね!お乳がとれてチーズが作れるわ! 
桃子さんのお話さながらのおとぎ話のような田舎暮らしを
食い入るように観るリアル田舎チーム。
時折たまらず野次がとぶ。
「ほんとだったら今そこ通り過ぎるときぜった麦の4株くらいは
つまみ食いしただろう!それでも山羊か!」
「あー、2匹そんなに近くに繋いだらぐるぐるまきになっちゃうよ・・・」
「はじまってから一日も雨ふってないぜ」
感想はだんだん憧れに変わる。
「あーこんな田舎ぐらしがしたいなぁ!」
「山羊を飼って鶏を飼って猫を飼って野菜を育てて羽釜でご飯たきたいなぁ!」
「かあちゃん、それぜんぶやってるよー」
この違いは何か。
この優雅さと、かたやぼろ雑巾のような違いは。

 

桃子さんは戦後の食糧難の時代、宮城の田舎へ住まいを移し
開墾し動物を飼い畑をしながら暮らしていたらしい。
実際はもっともっと大変だったろうと思うのだけれど
映画を観ていて、その穏やかさに突っ込み所満載だった。
いろいろな想いが去来する、面白い映画でした。

 

次のあさ、とうちゃんが「トムプロジェクト」とつぶやきながら
家の前の草を引いている。
田舎暮らしを素敵な感じにするための一歩、まずは掃除から、だそうだ。
最終的には息子と2人で
「やったぜ!10トムトムゲット!」と引いた草の大きさや
成し遂げた仕事の種類でポイントがゲットできるゲームのようになっていた。

 

その後はみんなで大根を蒔くための畝を整える。
茅だらけの畑からひたすら茅を引きながら、石が出てきたら下の川に投げながら。
5年目の畑、まだまだ開墾の途中なんである。

 

トムは1日にしてならず。

「薫製」くん2号機

初代「薫製」くんからだいぶバージョンアップ。

絵本の本箱にしていたワイン箱を使って2号機作成。

先日の猪を薫製します。

 

拾っておいた桜の木がだいぶ乾燥していて

煙らないで燃えてしまうのでしばらく水につけておいて

焼いた炭の上にのっけます。

 

 

火の番は俺に任せろ。

 

うすうす気づいてはいたんだけれど、やっぱり塩抜きの時間が長過ぎた。

(草刈りに熱中していたらうっかり1時間オーバー)

でも薫製具合は上々!

 

狩猟採集生活

学校の帰り道に近所のおじさんからころっころの栗をもらって
ポケットをごろっごろにして帰ってきたこどもたち。
さっそく炭を熾し沢水の入った鍋をかけて栗を茹でる。
ほくほくの茹で栗が、今日のおやつ。

 

「いらんかい?」と連絡をもらってとんでいく。
ひとつで1歳児くらいの重量のある猪の足2本。
大きな骨と身をわけて、骨はまとめて大きな釜で茹でて
犬のおやつに。
近くの海で作られた塩と家の前に生えてる月桂樹の葉っぱをもいで
切り分けた身にすり込んで塩漬けに。
山に行って折れて落ちてる桜の枝を見つけてきてとってあるので
それで燻してベーコンをつくる。

 

昨日は子とむかご採り。
まるで宝探し、大人も夢中に(ムキに)なるくらい。
ここのがこんなに太っていたら、お茶畑のむかごもそろそろなはずだから
今度蚊の少ない時間に見に行ってみよう。

 

 

むかご弁当を持って今朝父ちゃんは伊方町へ行った。

木の実をとること、山の木の実をたくさん食べて育った野性の獣を食べること
そこの木を燃やすこと、そこの水を飲むこと、海から塩をとること。
原子力発電所で事故が起きたら、全てできなくなることだ。

チャイミックス新登場

明日、9月11日(日)海辺の日曜市出店します。

 

今回は私たちの紅茶に、中谷家の無農薬生姜を天日干ししたのと

オーガニックスパイスをブレンドして作った「チャイミックス」が新登場。

まだまだ暑いですがここはひとつ、深まる秋を待ちながら

こっくりとしたチャイを、ままどうぞ。
今回も、ホーリーバジルのペーストもございます。
つんでもつんでも茂っていたホーリーバジルも今月で終わりだろうな。
自然農の畑で育ったホーリーバジル、にんにく、唐辛子、
黒潮町の天日塩、鹿北製油の菜種油のみで作っています。
縁側でごりごりごり・・・。
これでそうめんやビーフンを和えたり、焼いた茄子にのっけたり、
変わったところで納豆もオススメです。
手作りの布ナプキン、かわいい空き瓶に詰めたハーブビネガー(リンスや洗濯に使える)、
小さな手作りお菓子、そして目にも鮮やかなちょっと珍しい品種の野菜たち・・・
小さいながらもバリエーション豊富なよろず生活ショップのような
地球食堂と相テントです。
ではみなさま、明日黒潮町でお会いしましょう!

のの茶、海を越える

ふふふ、まるで海外進出のように仰々しく書いてみましたが。

 

少しばかりの紅茶を持って直島に来ています。
父ちゃんはアンサリーさんのサポート。
皆さんのCDの横でちゃっかりのの茶がスマシております。
旅のお方、島の方、手にとってくださいますように。
ライブの後はここから花火があがるそう。
最後の夏。
(願望。もうそろそろ秋になってもいいんじゃないかと・・・)

のの茶、海を越える

ふふふ、まるで海外進出のように仰々しく書いてみましたが。

 

少しばかりの紅茶を持って直島に来ています。
父ちゃんはアンサリーさんのサポート。
皆さんのCDの横でちゃっかりのの茶がスマシております。
旅のお方、島の方、手にとってくださいますように。
ライブの後はここから花火があがるそう。
最後の夏。
(願望。もうそろそろ秋になってもいいんじゃないかと・・・)

はじめまして!日曜市

残暑お見舞い申し上げます。

 

毎日がクライマックスのような暑い日々ですが
きっとこの暑さもあと2週間もすれば
秋の空気を含んだものに変わっているんだと思うと

夏は夢のように儚く過ぎて行きます。

 

明日は黒潮町で毎月第2日曜に開催される

海辺の日曜市に出店します。
意外!とよく言われるのですが、はじめての出店。
紅茶を一緒に作っているみどりちゃんち「地球食堂」と相テントです。
どきどき。どうぞよろしくお願いします。
今年の紅茶を持って行くのでどうぞお試し下さいね。
その紅茶を使ってアイスチャイもご用意します。
自家焙煎の水出しアイスコーヒーのパックは
火を使うのもいやになる夏にうれしい
美味しいアイスコーヒーが簡単に作れます。
畑のホーリーバジルで「ホーリーバジルチリペースト」も
2年ぶりに作りました。
麺に、野菜に、ヤッコに。
いつもの味がホーリー(聖なる)バジルのおかげで
聖なるラーメン、聖なる納豆、聖なるサラダに早変わり。
紅茶も、加工品も、炭や天日、手を使う仕事から作られています。
ペーストも、すり鉢でゴリゴリ・・・・・。
昨日から伊方原発が再び動きはじめましたね。
何日か前の情報によると動き始めた原発の電気が15日くらいから
四国に住む私たちへ届けられるそう。
おいしいご飯を作るのに、あたたかい家族の食卓を照らすのに
原発の電気は使いたくありません。
さて、どうしよう。
皆で知恵を出し合い、乗り越えましょう。
※なんだか少し前からブログの調子がおかしくて改行が変になっています。
読みにくくてすみません。

丸い虹

「ゆめを見たら そこへ歩いていってしまう

私たちはできる 歩くことが
あきらめないで ゆめを見よう」

 

私たちが四国へ引っ越すとき

高江のトゥータンヤーで唄ってくれました。
こどもとおとなが入り交じった
狼と7匹の子やぎの劇は面白かったな。
今、その歌詞の書かれた手紙は
四万十の我が家に貼られています。
私たちはできる
あきらめないで

空の下の日常

こんな所で寝ずの番をした所で何の役にもたたないのに

苦しくて眠れないまま朝がきてしまった。
5年前、わずか半年だけど東村に住んだ。
こどもは毎日高江の保育所へ行っていた。
おーてーてーつーなーいでー 
やんばるーのもーりをゆーけーばー。と唄いながら。
小さな声が暴力的な爆音でかき消される。
無数の小さな命が暴力に潰される。
東村の市長はヘリパッドの建設を容認している。
東村ではこの自然ありきで仕事をしている人たちでさえ
「リーダーが反対と言わないから」とこの様子を遠くから眺めている人たちがいる。
考えを言えば「あの時何もしなかった腐れヤマトンチュが今更何を言うのか」と
激しく自分の先祖の行いを避難され争わなくてもいい人どうしが
争う現実に口をつぐんでしまった自分がいる。
 

もう何年も心がすり減る現実に身を置く中で、

日常を生きる為に目を背ける人たちがいることを自分は責めることができない。

近くにいればいる程意思表示をできない現実を痛い程見せられた。

 

やんばるの蝶は美しくておおらかだった。

やんばるの川のエビも実にのんびりとしていた。

楽園を失って人間だけが生きていける訳がない。

私のこの日常と同じ空の下で起きていること
自分の話。

夏草刈り

畑の茄子がようやくとれはじめた。

夏草や、私に仕事をあたえてくれてどうもありがとう。
今日から数日草刈りのバイトだすっ!

 

 

なつ!

来たね、夏。

もう昼間は畑にでられまへん。

 

ようやく我が畑も夏の装い、少しずつ・・・。
収穫までもう少しだなぁ、
もう少し早くに実らせられるようになりたい。
草刈り、支柱立て、あと少しのひと手間、と
先日お師匠様からも耳の痛いご指摘を受けたばかり。
精進します。

 

しかし嫌いなことはなかなか上手にならない、
私の立てた支柱は劇的に不細工です。

 

なすの奥にヤーコン、の奥に
種取り用で人より大きくなった牛蒡
大豆
ぜんぶ残らず掘ったと思ったのに
やっぱり出てくる菊芋。
ミニトマト
白モチとうもろこしの間に芋
しょうが
相模半白胡瓜
翡翠なす
ズッキーニ
金ごま
四角豆
うじゃうじゃでわからんけど
大玉トマトとニラがいます
ここから40日雨が降らなかった年もあったなぁ。
今年はどんな夏になるやら。

2016年紅茶&梅エキス!

 

今年の紅茶、できました!

梅エキスも、できました!
紅茶はまずは1番茶、新茶です。
花の香りのようなやさしいお茶になりました。
お茶作り、今年は試行錯誤の年でした。
ほんとうに奥が深くってくらくらしましたが
(まだ入り口あたりで、覗いてみたら
あまりの奥行きにおののいている様な段階)
これからも精進して参ります。
今年は梅の青い時期を危うく逃しそうになって
少ないですが梅エキスもできました。
陶器のおろし器ですって土鍋を炭にかけコトコトと煮詰めます。
酸が強いので(ミキサーなどの)金属に触れさせることなく作ります。
解毒作用、すこぶるヨシ。
うーん、いまいち(何がっていう訳でもなくなんとなくでも)という時に
耳かきひとさじぶんくらいをペロリとひとなめします。
だいたい、これで大丈夫(我が家比)。
紅茶は1袋 25g 650円
梅エキスは 30g 1000円
紅茶はゆうメールでの発送も承ります。
メール:nora@hikarineko.farm
梅エキスは毎度のことながら量が少なくて
今年もすぐになくなってしまうと思われます(スミマセン)。
明日からの喫茶ノラレコードのお店と
今週日曜日の四万十町で開催の
しまんと音楽祭にも持って行きます。
どうぞよろしくお願い致します。

 

 

恒例行事

 

4年目の田植え。

小学1年になった息子も、この日は学校を休みます。
田植えの昼ご飯は即席ラーメンがなぜか恒例。
そして毎年必ず田んぼで一度はけんか。
で、必ず「ここでこんなケンカしてたら
米が不味くなっちゃうよー」というオチ。
なんだか老舗トンカツ屋の名物夫婦みたいで
やんなるなー。

最後は機嫌よくビールで乾杯!

今年もげんきでありがとさん。

時、至る

 

胡麻の種も(て胡麻だけど)蒔いた。
大豆もまだ全部じゃないけど、蒔いた。
田んぼも水を湛えてスタンバイオーケー。

雨の中、傘さしてルンルンと郵便局へ。

三宅洋平に5000点!(クイズダービー風)

この星で何度目の夏至なんでしょう。
繰り返されて来た人の営み、
今、何度目かの飽和状態を迎えているのかもしれない。
この時に生まれてきたことを楽しみます。

明日は田植え。

おとうさんへ

父の日。

10年以上前に亡くなった父に、高校か大学生の頃

「私はこれからいろいろやりたいっていう歳になったのに

あんたたちの世代がしてきたことの
尻拭いをして生きてかなきゃならなんだ!」
一度、言ったことがある。
怖いお父さんだったから、
当然、その倍以上になって返ってきたけど。
私は親になったけど、
たぶん子を大学になんて行かせてあげられないし
自分がしてもらったことの全てを棚にあげて
よくもあんなことが言えたものだと
今、会うことができたなら
もう一度その続きを話してみたいけれど
若気の至りで言い放った過去の自分の一言が
今は自分自身に向けられていて、
そうか、あれは未来の自分への言葉だったんだな。
我が家のお父さん、私の同志。
いつもありがと。
骨董品のような
相当出汁のきいたサンダルをずっと履いているので
息子と相談して靴を進呈。
そのままではさみしいので
月に遠吠えする犬を刺繍しましたよ。
「わおーーーーーーーん!」

 

にんにくと猫の歴史



結婚したばかりの頃
高尾で小さな庭のある古い長屋をかりて
はじめて畑を耕した。
 
そのとき植えたのが人参、にんにく、大豆。
それらを少しずつ育てたらもう満員、という小さな畑。
はじめて収穫したニンニクは小さかったけれど
「穫れたて」を食べたことがなかった身体が驚いたのか
食べた夜に熱を出して、
それ以後、そのニンニクを食べなかった(確か人にあげた)。
 
あのときは、こんなにニンニクを植えても
まだまだ余る広大な畑にいる自分を想像もしてなかったな。
つやつやに輝いていた若猫だったくりも
すっかりボサボサのじーさんになった。
(人(猫)のことは言われん、私も似たようなもんだ)
あの家のこと、覚えているかな?

まだ10年もたっていない、ひと昔にもなってない頃のこと。
今は、馬と暮らしたいなぁ、と思っている私。
・・・10年後はどんな未来かな。
いい未来にしたいなぁ。

赤紫蘇の引っ越し

毎年こぼれ種であちこちに赤紫蘇が出てくる。
 


銘々好きな場所に生えてそこで育ってもらってもいいんだけど
踏んづけてしまいそうな場所や
草刈りで一緒にスパッといってしまいそうな場所にあるから
見つけては引き抜いて「特設・赤紫蘇場」へ移動。



雨の日に湿った土に差し込めばたちまち定着します。
梅干しは赤紫蘇なしの白梅干しが好きですが
紅ショウガが欲しいから少しだけ赤梅酢がほしい。
なのでこれだけで梅干しのぶんの赤紫蘇は事足りる。
 
「あ、みっけ!」
宝探しのようで楽しいからこの作業はこどもも大好きです。

こうして毎年「赤紫蘇場」に移すのに、
なぜか毎年あちこちから赤紫蘇が生えて来るのです。
長靴の裏について運ばれたり?
風でころころ転がったり?
人知れず、数々の種ドラマがあるのでしょう。

 

嬉しいお手紙

大阪から修学旅行で民泊にやってきた子たちから
手紙が届いた。

「ガスがない、と聞いて『マジか、大丈夫か』と思った」
「薪割りがたのしかった」
「コーヒーがおいしかった」
(あっ、先生ごめん、中学生にコーヒー飲ませちゃったよ)
 
分解されてサラサラになった後果樹や畑にまくよ、と
コンポストトイレの説明をした次の日
「やった!この家の肥料に貢献できたぜ!」と
うんこを産み落とせてガッツポーズで喜んでいた子、
「流れた先にメダカの池があるからシャンプーはこれで」と
せっけんとゆずの発酵液を渡して
「えー!何だかよくわかんないけど・・・じゃ、使ってみます」
と風呂場へ行きごきげんで歌いながら長風呂していた子。
 
大人になってふとした時に、
こんなでも生きていってる家族がいたことを思い出してくれたら
おばさんはうれしいよ。

茶の日々

みどりちゃんと「のの」という名をつけて活動しはじめて3年目、
お借りしている茶畑を再生すべく紅茶作りをしています。
3年目は試行錯誤の年。
少し前まで茶摘み、茶もみ、試飲・・・茶の日々でした。
みどりちゃんのブログにも書いてくれてます。

もうすぐパッケージもできて、紅茶の新茶お届けできます。
今年は中谷家の無農薬生姜やスパイスを配合した「チャイmix」も新登場!







「のの」ではこの他、梅エキスや(今年もいいのができたよ!)
野草をつかったものなど、いろいろ作っています。
息子は自分がいつも遊びでやっている「毒作り」との違いがわからない。
・・・まぁ、魔女のような、ものやね。

ひたすら手を動かしながら
「来年は(茶畑は)こんなようにしてみたいね」とか
「こんなの作ってみたいなー」とか
お互いの畑の話とか、その先の話とか・・・。
細々ながら作り続けられているのは
こんなふうに同じ方を向いている野良仲間がいてこそ。
ありがたいです。

雨の前の日

「明日は雨がふる」という前の日はもえる。

トマトの苗を定植した根元に
一本ずつニラの株分けしたのを差し込んだ。
互いの根が絡むように育てばコンパニオンプランツとなり
トマトが病気になりにくく連作もできるそうな。

今日は朝からしっかり雨が降っていて
お茶畑の作業もできないし、梅仕事をするにはまだ梅は小さい。
 
昨日のニラの根っこが水をたっぷり含んだ土に
のびのびと定着していく様子や
同じように、間引きの為に切って水にさしておいた
(これも昨日土にさした)
ズッキーニの芽が新しい環境にしっくりくるイメージや
同じく昨日準備した田んぼの水苗代に満々と水がたまる感じを
イメージしながら聞く雨の音はよいものです。
 
失敗したのは、「明日からしばらく雨がふる」っていうのに
焚き付けの杉っ葉を満タンに補充しておかなかったこと。
そのせいでちょっと火を熾すのが億劫。
や、だけどせっかくの雨の日
茶でも沸かして本を読むんだ、ひひひ。

【「なりすまし」農法!】
いつもこぼれ種のおのれ生えに圧倒的な差を
見せつけられるので演じてみることに。

一見草むら・・・

あっ!こぼれた南瓜の種が発芽してる。(というフリ)


なりすましています。


今は写真より本葉もだいぶ育ってきましたが
まだウリハムシも気づかぬよう。
果たして演じきれるか。

つばめ

「韋駄天のスキマーがやってきた!」
(大好きなドリトル先生に出てくるツバメ、スキマー&クイップ)

今年も海を渡ってツバメがやってきています。
あのスピードでよくぶつからず縦横無尽に飛び回れるものだと
見ていて気分爽快。

と、思いながら洗濯物を干していたら
「ん?」
二度見しましたよ。
背の低いジューンベリーの枝に、つばめ。


窓ガラスにでもぶつかったのか、それとも何か他の理由か
いずれにせよ
こんなに人が近くにいても動けないのだから相当弱っている。



このあとほどなくしてこのつばめは死んでしまいました。

つばめ、白と黒だと思っていたけど
それは美しい深くて輝く青色でした。
死ぬまでにその小さな真っ黒に濡れた目で
空からどんな世界を見ていたかな。

柿の木の下に穴を掘って、
ちょうど花盛りの芍薬の花びらを姿がみえなくなるほど敷き詰めて
そして埋めました。

その美しい姿を近くで見せてくれてありがとう。
私はこの世界のことをまだ何も知らない。

シーズンイン!

3年目のモッコウバラ。
木が育っていく時間はゆっくり、でも着実に。



お茶畑、梅仕事、田んぼ・・・いろいろなことが重なっていく
超多忙の季節が今年もはじまる。
今日は、みどりちゃんと茶畑の草刈り。
来週から天気を見ては摘んで揉んで干して、の日々。
紅茶もバラと同じ、3年目になりました。
私たちのお茶作りもマイペースに、でも着実に。

最近は弁当生活。


肉体労働は腹が減る。

かぞくのおしごと7歳編

昨年、息子が6歳になったとき
「なにか、家族の一員としての仕事を任せよう」と
朝イチの炭火熾しの仕事をお願いしました。
初日の様子

はじめのころは、ようやく火がつくまでに
マッチ箱まるまる一箱使ったり
梅雨の時期などは湿気ってなかなかつかない焚き付けに
イライラ、半べそ、しまいに私怒る、
という最悪の事態もしばしばでしたが
1年間でだいぶ頼もしい火熾し番長になりました。

7歳になったこの春、新しい仕事は週末のパンづくりに決定。
土曜の夜に捏ねて、日曜の朝火をおこしパンを焼く。
ほとんどパンを食べない私たちですが(好きなんだけど)
しかも、朝ご飯を食べない我が家ですが
週末の朝くらいはそんな優雅な感じを味わってみたいなぁ、と。

本日初日。
いざ。


一晩寝かせて、醗酵を待つ。
息子よ、めくるめく錬金術、醗酵ワールドへようこそ。

入学式



むわむわと凄い湿度、嵐のようなお天気の中
入学式へ行きました。
 
家族全員、はじめてのことばかりで
無意識にすごく緊張していたみたい。
夕方、息子は些細なことで赤子のように長いこと泣き
「ああ、みんな緊張していたんだな」と気がつきました。
 
私もすっかり魂の抜けたようになって
父ちゃんの作ってくれた塩むすびとお味噌汁で晩ご飯。
すごい勢いでおむすびを食べた。

新しい世界との接点がはじまるんだなぁ。
こんな機会をくれるいろんな縁に
感謝の気持ちしかありませんよ。

それにしても父ちゃんの塩むすびのほっとしたこと。
私たちのベースはここに。
その意識もまた新たになった本日。

たのしい野良仕事

4年間貯めた黄金の肥やし(われわれのうんこ。
もうすっかり分解されてさらさら)をかぶせる。
畝の形もだいぶ崩れて低くなってきたので
溝を掘ってエッジを更新。

ここは春は何も育てない予定。
肥やしによってぼーぼーと茂るであろう夏草を、
刈って被せて、秋蒔きまでお休みさせます。
よい土になっていくといいな。



今日ちょっとメンテナンスしたので久々に登場、
我が家の排水システムです。
廃瓦をリレーして排水が水路へ導かれます。



水路にも砕いたたくさんの廃瓦。
納屋を壊したときに大量に出た瓦の利用です。
ゆっくり緩やかな勾配をたどって池に。
池にはメダカやイモリがいます。

さらにその下にはオーバーフロー管から落ちた水で
マコモを育てようと小さな水田のようにしてみたのだけど
うまく水がたまらなかったからマコモがあまり太らない。
今年はマコモはもっといいとこへ引っ越そう。



今日も一日よくあそんだ。

what a day!

本日軒先喫茶開店。

一日中、畑とここで過ごす。



「まだないかもしれないけど」と
たくとくんたちのタケノコ掘りについて行った息子。



おかげで夜は軒先喫茶がたけのこバーになりました。
 
もうタケノコ、早いもんだね。

種まきはじまる

今年こそは季節においていかれまいと
(何回言ってるかね、これ。)
「梅の花が咲いたら、じゃが芋を植える。」
を無事終えたと思ったら、
ソメイヨシノより一足早くさくらんぼの花が咲きました。
春は駆け足でやってきています。



楚々としたソメイヨシノ嬢とはひと味違う、
「ぼはっ!」とした花。


これも何回言っているか、
今年も「オノレバエ(こぼれ種が自生したもの)」が圧倒的優勢。
こんなゴージャスなルッコラ、母さんは育てた覚えありません。



今日は育苗ポットに
茄子トマトピーマンハバネロなどの茄子科シリーズを
直播きでホーリーバジルなどのハーブ類をいろいろと蒔いた。
巣箱の中も掃除して、新しい住人(鳥)を待つ準備もできました。
畑ではアマガエルやナナホシテントウに会うし
犬もかゆそうにしておる。
ざわざわぞわぞわ、といろんな物がにわかにうごめいている。
 
「今年こそは!」と今年も言って
畑4年生の春のはじまり。

梅祭り



昨日は私たちの住んでいる大用で梅祭りがありました。
ここへ来たのが2012年の2月、ちょうど祭りのときで
まだ荷物を運んで四万十町から行ったり来たりの最中に
お祭りをのぞきに行ったのを思い出す。
 
4年前は、まだまだ無邪気に
新しく来た私たちを珍しがって、おまけに山羊もいたから
「ここはお金のいらない動物園!」とか言いながら
よく遊びにきてくれた近所の子供たちも
久しぶりに祭りで見かけると
すっかりおすまししたお嬢さんになっていたりして
たった4年とはいえ月日の流れを感じます。

 
昨日は今の時期には珍しく風もなくぽかぽかと穏やかな一日で
大用の皆さんは相変わらず屈託なくパワフルで
私たちはといえばまだまだ暮らしも仕事も安定せず
1年ごとに暮らしぶりがごろごろと変化している状態で
お祭りのお手伝いなどもほとんどできなかったのですが
大用を大用たらしめているお年寄りの方々の安定感をはじめとする
脈々と続いてきている穏やかなエネルギーの偉大さを感じました。


写真は、この春小学校へ行く息子の為に作った「筆入れ」。
あの子達がお嬢さんになるのと同じように
ここへ来た頃はポテポテの幼児だった息子がはや7歳。
家が壊れて住めないのなら、直す。
欲しいものがあったら、できるだけ作る、という暮らしを実践して4年、
去年の夏頃から「母ちゃん、ランドセル、作ってくれよ。」
と言われていたのですが、ランドセルは作れなかった。
「大人になったらやりたい仕事とかあるの?」と聞いたら
「あたりまえに忍者です〜」と歌うように答えた彼へ
せめても、と忍者スタイルの筆入れを。

いざ、寝ずの番



昨日火入れした炭窯へ火の番へ。
今日は中の木に火がつくまで帰ってこないという。
 
張り切ってナウシカ全巻と
ソーラー電気スタンドを持って行きましたが
ほんとにそんなに読むつもりでしょうか。

父と子のお愉しみ。

山の子ら、おが粉場で遊ぶ

今日は炭焼き。

チェーンソー作業のあとにできたおが粉場。




大人もこどもも、朝早くから一日中でくたくた。
よいくたくた。
 
父ちゃんと息子は
「みんなの炭、責任重大だぁ!」と嬉しそうに
炭窯の夜の火の番へ。
(詳しいレポートは別枠でアップするそうです)

火に魅せられる人たち。

 

冬の茶



来る春の茶摘みにむけて冬のはじめに茶畑の剪定をした。
 
剪定したお茶は枝ごと干して、細かく切って瓶に保存。
飲みたいときに焙烙で炒って煎じて飲んでいます。
 
昔はこの冬の枝ごとのお茶を日常飲みにしていたんだと
近所の方に教えてもらいました。
「この方が身体に優しいけん」とおっしゃっていたのは
冬の木の方がカフェインが少なかったりするのかな。

今年もおいしい紅茶ができますように。
今から楽しみで少しばかりどきどきしているのです。

犬にお年玉

年末から約束していたからね。
元山羊小屋の材料を再利用してドックランづくり。


窓からこんにちは。そらです。
まっくろだから見えにくいね。

 
ひとたび放たれれば、2匹流れ星のように駆け抜ける。
あんな美しく走る筋肉を持っているのに
日がな一日繋がれているなんて。
「どっくらん」ではとても本気走りできないけれど
犬たちへ日頃の感謝の気持ちを込めて。

そら、いつもやさしさをありがとう。
くも、いつもおもしろをありがとう。

年越しと年明け

横浜に帰っていた父ちゃんも31日のお昼に戻ってきて
恒例になった育てたお蕎麦で年越しそば。
手回しのコーヒーミルでキコキコ・・・と粉にしてふるいにかけて
山形のお蕎麦みたいに太い麺。
育てた蕎麦は年越しそば一回と来年の種の分で終わってしまう量。
それでも、いいや。
年に一回のお楽しみなのです。

2日は凧あげに赤鉄橋の方へ出かけましたが
それ以外はどこへ行くともなく。

ツルを穫ってきてカゴを編んだり


毎日、ゆっくり時間をかけてご飯をつくる。


焼けまして、おめでとう!


家族とゆっくり過ごして、いっぱい話して
満たされたお正月。
感謝の気持ちではじまる一年です。

ありがとう。

あるくのはいいぜ

電話も町においてきてしまって
ちょっとした音信不通状態につき
ご心配おかけしてしまったようです。
(おかあさん見てますか!)

すこぶる元気です。
毎日掃除、散歩、飯。









皆様よいお正月休みを!

清める



バタバタと夜行バスで神奈川に向かう父ちゃんを見送って
突然やってきた冬休み。
大掃除です。
 
4年前、直しながらようやく住めるように
なっていったときのことを思い出しながら。
愛は、ほっといても沸いてくるもんではなくて
愛して育てていくことでしか増えていかないのかも。
 
積もった煤をはらうたびに、愛着ひとしお。
床に雑巾をかけて、抜けていた気が注入されるよう。
2年前に作ってようやく色が濃くなってきた
柿渋を柱に塗って、これからもどうぞよろしくお願いします。
ほったらかしといて、ごめんね。

親族の不幸に立ち会えない、
離れて暮らすとはこういうこと。
私たちはそれを選んで、ここまでやってきたのだ。
もっと自分の場所を愛して育てないと、とあらためて思う。

 

炭焼き



年の瀬に、炭焼きをしようということになった。
去年、炭焼き名人のヤー兄さん(「やーにー」と皆は呼んでいる)の
指導のもと新しい炭焼き窯を作った。
ヤー兄さんは御歳80歳を越えるおじいちゃん、
ですが作業となるとその機敏さ的確さやいかに
そして炭焼き窯の「英知の結集」とも言える構造の妙たるやいかに
と感動の連続だったそうだ。(私はほとんど参加できてないので話だけ)

いつも男たちの仕事について行きたがる息子(当時5歳)も
窯制作の間もその後の炭焼きにもいつもついていって
周りをちょろちょろ、作業の一服の時などにはヤー兄さんが
ささっと傍らの竹で笛などを作って遊んでくれていたようだ。

今回、呼びかけての炭焼き企画に際して
「チラシをつくらなくちゃ」となったとき
「オレが絵を描きたい」と息子が言った。
どんな構図ともどんな場面ともリクエストせず
さて、息子の頭にある炭焼きの絵とは
どんなになるのかなと思っていたら
炭のはじめから最後までを流れで描いてくれた。
ちょろちょろとただ周りで遊んでいるようでも
ちゃんと見ていて頭に入っているんだと驚いた。
働く姿を見せてもらえること、仲間に入れてもらえること
炭焼きもそうだし、下手な田んぼも続けさせてもらえて
本当にありがたいなぁと思う。

炭焼きは、焼くときも、出す時も、
その後使うときも、なぜだかとても幸せな気持ちになります。
ぜひ一緒にいかがですか。

https://www.facebook.com/events/1643198875934053/

段取り8割



来年の種用の稲から籾をしごいて
その藁をほうき作り用に整えた。
その年の稲藁でほうき作りをするここ数年。
小さなほうきは煤だらけの暮らしに重宝するし
綺麗に作れたほうきを年末のご挨拶などに持っていけたりする。
(本当は米そのものを持っていきたいけど・・・)

仕事というのは段取り8割という。
ここまでやれば、ほうき作りは8割り完了。
相変わらず行き当たりばったりな
ドタバタな1年の締めくくりに心静かにほうきを作ろう。

12月になりました。

一回やすみ

とうちゃん、かぜをひいて一回やすみ。

畑で生姜や残っている芋を掘ろうと思っていたけど
柿酢を漉すインドア作業に変更。
去年も柿酢を絞りながら「たまにはゆっくりしようや」
と思ったのを思い出す。

今日はみんなでかわりばんこに足湯。
ほーっと身体が緩みます。



急に寒くなったもんだからあちこちで
風邪ひき続出ですね。
風邪は整えるチャンス。
ゆっくり、いきましょう。

久々の弁当屋ヒカリネコ

今日は久しぶりにお弁当を作りました。
内容等こちらに書きましたのでよかったらご覧下さい。



朝、柿の葉っぱをとって、
畑へ行き菜っ葉や人参をひいて、
あらかじめゆっくりと時間をかけて美味しくなっている
味噌やお酢などの調味料や薫製と共に料理し箱に詰めていきます。

お弁当ってプレゼントを用意しているときみたいに
わくわくします。

弁当屋ヒカリネコ、どうぞ利用下さいませ。



私たちの暮らし。
 
うっかりしていると、あちこちから
世界中の歪みが流れ込んでくる。
「ここ」に至るまでの過程に
どこかのこどもの涙が流されていないか、
どこかの生き物たちへ苦しみが強いられていないか、
ひとつひとつを手にとるように想像力を張り巡らせ
「検証」する。
 
「ストイック」とか「こだわり」とか
言っている場合じゃない(もうずっと前から)。
恵まれた環境の私たちの
思考停止の自己肯定によって黙殺されている
数えきれない命から発せられる想念が
この歪みをさらに歪ませてゆくのだから。
 
今日は大根の種を蒔いた。
種を蒔くべき大地を与えてもらっている
自分の恵まれた境遇に感謝します。
種まきのあとは、
乾燥させておいたホーリーバジルの種とりをした。
来年の春も変わらず種を蒔くことができるだろうか。
「明日」は無条件に保証されているものではない。
 

今日もご機嫌、「薫製くん」。



10日程前から塩胡椒、ハーブを摺り込んでいた猪肉を燻す。
ダンボールとロケットストーブでつくった「薫製」くん、
本日もご機嫌です。

明日からの喫茶ノラレコードにてお出し致します。

今日も引き続き、菊芋掘り。
掘っていると、近所の方が入れ替わり立ち替わり。
ずーっと畑をやっているおばあちゃんも菊芋は知らないと。
あまり育ててる人いないものね。
生育旺盛、放任OK、なんて私たち向きなんでしょう。
(旺盛すぎてご近所迷惑になりかねないので植える場所には注意)
おまけに血糖値の上昇を防ぐイヌリンというのが圧倒的に豊富だそうで
今度味噌漬けにして持っていきますね、とおばあちゃんに。
たくさんとれてお裾分けできるなんて、滅多にないから
ここぞとばかりに張り切るのです。
 
さて、これから茶畑の草取り。
晴れて気持ちがいいから仕事がはかどる。

風景を守る



土日の二日間、土佐町にてお茶畑の草取り。
ダムの周りをぐるりと車を走らせて延々と奥へ。
ぽっかりと存在する限界集落。
このままでは荒れていく一方の茶畑を
れいほく田舎暮らしネットワークというNPOが主体となり
ワークショップという形態をとってどうにかキープしている。
 
春には茶摘みをしたというその茶畑は、
約半年ぶりには一面シダやバラに覆われた全くの荒れ地。
雨の中、みんなで黙々と草取りをして
作業を終えて茶畑を振り返ると
「おおー、これはまさしく茶畑だ!」と感嘆の声。
草取りしたばかりの畑の間を「ピギャー!!」と
歓喜の叫びをあげながら猪がかけていった。

徳島の方で「風景をつくるごはん」というのを
提唱している方がいるが
人の手が入ってこの風景が保たれる、ということをつくづく感じる。
ほうっておくと、「なんでこんないいとこに!?」というような場所が
何かの廃棄所になったり、ソーラーパネルが乱立したりするこの頃、
できてしまったものに文句を言う前に、この身体を動かさないと、と思う。
 
さて、同じ高知といえどなかなか遠かった土佐町から帰って我が畑。
ちゃんと風景を保たないと、と言いながら方々荒れてしまっています。
私たちの茶畑も草取りだ!
 
今日は、大豆と菊芋の収穫をしました。
ピンぼけごめん。

よく乾く



もうかれこれどれくらい雨が降ってないか。
今日の夕方あたりから久しぶりに雨が降るらしい
(ほんとかなー)ので
残りの落花生、蕎麦を収穫。
いつも蕎麦は雨で生えてるそばから発芽してしまっていたけれど
今年は乾いた日々でよく実が成った。

種をとっておいて「年越しそば」分くらいの量だけ育てている。
種を蒔いているときに散歩中の近所の人に「何植えようが?」
と問われ「年越し蕎麦です」と私。
我が家ではそういう品種名になっています。
余剰がでたらお菓子にも使おう。

他、人参の間引き、パクチーの間引き。
大根を植えた近くに巨大なスズメバチの巣を発見。
怖くて冬まで大根に近づくことができない。
 
この雨を境にまた気温が下がるかな。
そろそろストーブ点火ですね。

3年目の米



写真は2012年10月8日のブログより。
米が作りたくて四国にやってきて、
まだ田んぼが借りられず陸稲でやってみた、の図。
只今、米づくり3年生です。

田んぼ一枚ほぼ鹿か何かに喰われてしまったものの
今年は父ちゃんが毎朝少しずつ草取りをしに田んぼに通ってくれたので
去年よりもだいぶ充実した稲穂に「重いねぇ。」と満足げ。
1日目2日目は息子と私の2人で稲刈りして3日目に父ちゃんも加わって
稲木を立ててもらって干して無事完了!
3年たってもはや立派な働き手となっている子の成長を
ひしひしと感じます。
(「稲刈りが終わったらもう田植えかぁ」と物憂げに言うあたりも)
 
昨日、稲刈り2日目の夜は
予てよりチケットを買って楽しみにしていた落語を
中村の一條神社に観に行きました。
いろんな話がなんとも絶妙なタイミングで、いい夜だったなぁ。
 
いくつかの噺の中で「阿武松(おうのまつ)」という
相撲取りが主人公の噺がありました。
米があったら、若い可能性を潰すことなく未来の横綱にも育てられるんだ。
2011年震災直後の沖縄で私たちが経験したこと
田んぼの少ない沖縄で
震災以前の、もしくは放射能の影響のない米を
どうやって手に入れるか、みなそれぞれの繋がりをたぐり寄せ
買えるときに買い貯めておくその状況に、
サバイバルの時代がやってくるのを感じた。
作らないのに選ぶ、ということにも自分たちは違和感を感じた。
なんとなく農的生活を志向していたくらいの沖縄移住の経験の中で
「作らないと喰えなくなる」と本気にさせられた気がする。

選択肢が乏しく、選ぼうと思ってこだわっていたら
気持ちがどうかなってしまいそうなほど異常な食をとりまく今の環境。
自分で作れたら、誰を責めることもなく、
何かに不満を抱くこともなく、
ほんとうに魂の喜ぶ仕事に専念できるんだ。
 
「うちには、米ならあるからね。いつまでもここにいていいよ。」
自給もままならない3年目の米づくりだけれども、目指してるのはそこだ。
経済に追い立てられず、ほんとうの仕事に専念するために
私たちの下手な米づくりはまだまだ続きます。

2015年の秋、田んぼで。

焼き芋パーティー



植えるタイミングをすっかり逃して今年は芋を諦めていたのに
ギリギリのところでみどりちゃんから苗を分けてもらって植えた芋。
苗屋さんは、偉大な職業である。
 
おかげさまで芋ができて、掘った芋を見て息子が
「焼き芋パーティーをするぞ」と発案。
ニンニクも植えなきゃならないし、
お店の仕込みもあって忙しいのに〜と内心思いつつ、
折り紙を使っての招待状・期限切れのチラシを使っての封筒づくり、
住所書きから切手貼りまで気がつけば張り切る主催者のお手伝い。

おとなこども合わせて10数名の焼き芋パーティー。
いつも突発的オーガナイザーに振り回されるのですが、
いつも、結果的には大変豊かな時間を頂くことになるのです。

すごいな、こども時間は。
 
宴が終わったあと、明日のライブのご飯用の落花生を掘っていたら
めずらしく山の家からも夕焼け空。
明日もいい天気になりますね。
皆様よい休日を。

大学芋セット



京都から姪っ子が来たので皆でお芋堀り。
 
「芋掘りというのは子どもが喜んでやるだろう」と思って
子どもためのアトラクションとして始めたものの
はじめのひとつで盛り上がったあとは
すぐに飽きて虫をとったりしはじめて
あとは大人がやりはじめたからには、の後始末係。
(けっこう夢中になってはいるけれど。)

いろんなものを収穫して干すにはもってこいの日和。
甘みが増すように芋を陽にあてて、先日の胡麻も干して、
眺めていたら・・・

だいがくいも、と私。
カー、とカラス。

金さん銀さん



満月が近づく日に、胡麻を収穫しました。
白、黒、金の3種類。

今年は前の年自分で採取した金胡麻と、
「種ころの会」で交換してもらった白黒。
買ったのよりよく発芽して育ちました。

茶色の胡麻に「茶」ではなく「金」と名をつける心、
白い飯を「白」ではなく「銀」と 名をつける心は
収穫の喜びや、様々な過程を経てようやく食べられるという
喜びから生まれるものではないかと思う。
 
大用もあちこりで稲刈りがはじまっていますが、
いつも村一番の遅い稲刈りの我が家はまだもう少し後。
 
銀飯に金胡麻のごま塩握りを食する日が楽しみです。

南瓜と栗、村的日常



朝、犬が凄い勢いで吠えるので表へ出るとおじいさんが
「かぼちゃ、いらんか。」とやってきた。
「もうないと思って草刈りしよったら出て来たから」と、
ザックリ草刈り機の歯が入っているけれど大きくて立派な南瓜がごろりごろり。
「わぁありがとう、いただきます!」とお礼を言って
息子と一人ふたつずつの南瓜を抱えながら家へ戻る。
息子「あの人誰?知ってる人?」
私「んー、実は私もわからなかったのよねぇ…。」

おそらくあちらは、我々のことを知って下さっている、
その「知っている」という前提のもとに進められていく会話の間に
どうしても「あの、それで、お名前をお伺いしても…」と
差し挟むタイミングをいつも失う。
でもこれじゃあ、いつかうちで(万が一)余剰が生産された時などに
お礼に行けないね。

夕方は、近所の子供が遊びに来てくれて
(というか運動会の振替休日を持て余してぶらぶらしに来た風)
大工仕事をする息子を冷やかしたり私と世間話を一通りして
帰り際にポケットから「拾うたけん、茹でて食べたや」と栗を5つばかり。

という訳で、今日の晩は栗と南瓜のお味噌汁なのです。
いただきます。

梅仕事は梅干しの為のみならず



赤紫蘇畑は毎年あちこちにかってに生える赤紫蘇を
引き抜いては石で囲った一角に移植するのです。
悲しいかな、私の下手な種まきよりこぼれ種が確実。
今年も種があちこちにこぼれてほしいから
穂先とある程度の葉を残して摘む。

今年は梅干しを漬けなかったので
赤紫蘇はゆかりを作るためであり、
去年の白梅酢を赤梅酢にするためでもあり、
そうしてできた赤梅酢で紅生姜を作るためでもあり。

一粒で何度でも美味しい梅仕事、来年は梅干し漬けよう。
 
ゆかりは、ゆかりとナッツのおにぎりにしたくて
紅ショウガはラーメンに使いたいのです。
シルバーウィークにノラレコードでやる
夜の食堂「ノラ猫軒」の準備を少しずつ始めています。

柿もそろそろ色がついてきました。
落ちる熟柿をすかさずキャッチして、柿酢の仕込みもはじまります。

黄金色のパンツ



ご飯のあとの炭が残ったので
玉ねぎの皮を煮出して先日のパンツを染める。

サーモンピンクをイメージしていたのだけれど
家にあったミョウバンで色止めをしたら
あららー、魔法のように一瞬にして輝く黄金色に。
ピンクにするには鉄だったか。

予想と違ってしまったけれど、
なんだか健康になりそうなパンツになったのでよし!

はげた柿の木



冬に柿の木の剪定をした。
剪定といっても
「ここは屋根にかぶるから」とか
「ここは高くなりすぎて実が採りにくいから」とかいった
いたってこちら都合のやり方。

うちにはあちこちに柿の木があって全部で5本あるんだけれど
この剪定した木にだけ夏頃から毛虫がぞくぞくと。
この間の台風でとどめをさされたように葉っぱがほぼ全てなくなってしまった。

私の剪定のセンス(知識)のなさが関わっているのは明らかである。

浅い考えで自然に対すると、いつかこうやって返ってくるんだな。

発芽日和



降っては蒸れて降っては蒸れて…絶好の発芽日和。
せっせと秋の種まき中です。
今朝は発芽したばかりの蕪の芽に
カタツムリがぞろぞろと集まっているのを
つまんでは一段下の川原に放る。
 
「あーれー。」
 
生まれて初めて空を飛んだカタツムリたち。

パンツの自給



パンツ問題。
長い間の悩みでした。
着るものは、もう何年も更新されていなくて
購入率よりリメイク率(着なくなった昔のワンピースを短パンにしたり)の方が高く
だから「ここぞ」というときに一張羅的によいものを買う、
そしてそれを繕いながら長く使う、というようになってきています。
(繕わず穴あきのまま着ていたりするけれど)

きっかけはこの映画
「ちょっと気分を一新」とか「洗い替えに何枚あってもいいから」とか
こちら側の軽すぎる理由とあまりにも差がありすぎる重い青春時代。
 
パンツ、必要でしょ。
毎日はいて毎日洗うから、わりとすぐに消耗するでしょ。
さすがにパンツは一張羅級のいいものは日常的に買えません。
 
作るしかねえべ。

と思いつつ、簡単に作れるふんどしタイプをいくつか試してみたものの
「座り」がわるく文字通り愛着がわかず。
そこで思い出したのがえみおわすのじゅんちゃんの作るパンツ。
昔、友人が「えみおわすのワークショップでつくったんだー」と見せてくたパンツは
反物をほとんど切らず、無駄な部分が出ず、
パンツ一丁でいても許されるような素敵なパンツ。
記憶をたどって自分で試みてみるも、
あずま袋のようになって足がでるところがなーい、など四苦八苦。
ちょうど彼らがこちらへ来るタイミングがあって直々に教えて頂きましたよ。
 
実際に教えてもらえて本当によかった。
パンツを作るということだけでなく、
「布を裁つ」というひとつをとっても、ぴしっと背筋が伸びる想いで作業しました。
私の適当なお裁縫缶から恥ずかしいくらいの
適当な針やハサミを借りるときも本当に丁寧で
一連の作業の佇まいからじゅんちゃんの服作りの哲学を少し覗き見した気持ちです。
こんなふうに大切に作られているから、
えみおわすの服は穴があいても何度も何度も繕って長く使っていたいと思えるんだね。
私のズボンも刺し子の繕いだらけです。

さて、上の写真が教えてもらいながら作ったパンツ。
教えてもらった次の日、忘れないようにそのまま勢いで
家族みんなのぶんそれぞれ数枚ずつ作る。
喫茶店でたくさん玉ねぎの皮が出るから
今度玉ねぎ染めしてサーモンピンクのパンツにしよう。

下半身のすわりすこぶるよく、機嫌がよろしい。
大事よね。


じゅんこ先生、ありがとう!

お久しぶりのクラリネット


ちょっと前にTane.でちかちゃんと色々話をしていたときのこと。
完全に「自分のためだけ」っていうことをやる時間があるのがいいね、
というようなことを話した。
 
自分の「ため」というと語弊があるかもしれない、
自分と向き合う、というか
自分で責任とるしかない境地にいくというか・・・。
 
とにかく、そんな話の中で私は久しぶりに楽器を吹きたいと思いました。
自分がずっとやっていたファゴットは重いし一人でやっても楽しくないので
持ち運びしやすくひとりでも楽しいもの、と考えて
小学生の頃にやっていたクラリネットを。
なんとなく探していたのが、ご縁があって貸して頂きました。
 
今、3日目で口の周りが筋肉痛。
若かりし頃の反省を生かすべく
冷静にゆっくりとスローモーションで練習しています。
音と身体が同期するまでは急がない、と肝に銘じてロングトーン。
ちょっと吹くだけでヨロヨロになる、
久しぶりに本格的にぶざまな自分と再会。

「オーケストラの団員になる」というのが子供の頃の夢だった。
だいぶ辛くて「敗北」という感じで遠のいていた。

草刈りの合間に遠くの草刈り機の音とコラボしながら。
ご飯が炊けるまでの間に、寝ている犬の前で。
子が川で遊んでいるのを川に足を浸して見ながら。
 
こんなふうに音楽と再会できる日がくるなんて。

川での話



梅雨が明けてから、川に行ける日は毎日通った。
家から歩いて数分のところにある川が、いつもの遊び場所。
 
行くと、おじいさんと孫2人の3人が来ている。
去年は梅雨と台風が連なって夏がないような感じだったから
私たちもほとんど川へ行かなかったのだけど
2年前、今年のように毎日毎日川へ行くと
同じように毎日川へ来ていたおじいさんと孫。
 
「あ。」と2年前を思い出す。
このおじいさんがジャックマイヨールみたいな筋骨隆々とした方で
毎日川に来ては孫に潜り方や泳ぎ方を教えていた。
2年前、なんだかいいな、と思って見ていたのでよく覚えていた。
 
毎日会うので、なんとなく話をするようになって
あちらは私たちのことを夏休みで帰省している親子だと思っていたらしく
東京から4年前に越して来たのだと言うと
少年たちは夏休みになると毎年おじいさんの所へ
東京からひと月近く子供たちだけでやって来るのだという。
おじいさんも今は大用には住んでいないけれど
自分が育ったのがこの川だからここへ連れてくるのだそうだ。
「町の子」である少年は1年生くらいの頃は川でぜんぜん泳げなかったのが
毎年この川に来て泳ぎと潜り方を覚えた。
(今は6年生くらい)
今年から1年生くらいの弟がこの「夏休み川合宿」に加わっていて
この子はまだ浮き輪でぷかぷかと遊んでいるだけだったけど
こうして川に親しんでお兄ちゃんやおじいさんの
泳ぎや潜りを見て覚えていくのだろう。
息子も、毎日川で会う少年たちを「なつのともだち」と呼んで
毎日会えるのを楽しみにするようになった。

いつも、息子と「なつのともだち」が川で遊んでいると
入れ替わり立ち替わりいろんな人が川へやってくる。
 
中学生くらいの少年たちはTシャツに短パンで川にやってくると
そのまま陸の延長線というくらい
構えない自然さでススススーと川に入ってしまう。
そしてたいてい息子に「お前泳げるようになったのかよ」とか
「ほらドンコがとれたぞ」とか何かしら話しかけてくれたりして
銘々カッパのように自由に水の中で遊んで
入ったときと同じような自然さで陸にあがってさっさと帰っていく。
別の少年は反対側からやってきたかと思うと
「仕掛け見てからきた。」と言ってひとしきり泳いで帰って行った。
 
あるときは、おじさんが本気スタイルでやってきて
あっというまに見えないところまで行ってしまう。
アユ?エビ?何か晩のおいしいのをとるんであろうと思われる。
みんな、この川で育った人たち。
川が、日常にある。

さて、「なつのともだち」に「明日は来れないけどまた今度ね」と挨拶してから
親の仕事の都合で川へ行けずじまい。
暑い暑い夏は幻のように過ぎてちょっと秋めいてきてしまった。
確か2?日まではこちらにいるという話をしていたけれど
このまま会えないのかな、さよならを言いたかったなぁ。

夏の思い出。

 

明日は土曜市へ



カンナくず。
24日のオープンに向けて木工作業中のくにちゃんマンから
焚き付け集めに苦労している息子へのプレゼント。
忙しいであろうに、カンナくずを袋に集めて木っ端もたくさん
持ってきてくれました。
ありがとよ!おかげでよく点くよ!
 
暑い夏の隙間に秋が見えてきました。
なかなか梅雨があけなかったから
あっという間だったなぁ。
 
明日は高知市池公園のオーガニックマーケットに出店します。
水出しコーヒーパック、バジル味噌、スパイスミックス…
いつもの焙烙コーヒー豆の量り売り、
ドリップコーヒーと水出しアイスコーヒーも持って参ります。
(明日は中村の喫茶ノラレコードも変わらず営業しています。)

暑中見舞い申し上げます



畑からかえってきた草まみれの私たちの写真を
息子がとってくれた。
 
清少納言は「夏はよる」と言ったようだけれど
夏は朝だなぁと思う。
夜は「くちめ」(マムシ)を踏むかもしれないからちょっと怖い。
朝、仕事に行く前に(近頃は父ちゃんは役場、私は喫茶ノラレコードなのです)
露でしっとりした畑でちょちょと草を刈ったり
採れそうなものがあったら採ったり。
山の朝、朝の畑は最高。

終戦の日が近くなって誰もがテレビ番組などにほだされて
普段はすっかり忘れている戦争のことを思ったりする、夏。
(70年戦争を体験せずに済んだ日本、
私たちの世代はよりグロテスクな「むっつり戦争時代」なのかもしれない。
近頃、自分は人間のグロテスクな部分を認めるのが苦手である
ということを理解したのです、が長くなるので割愛)
そんなタイミングで安保法案、ごり押しして炎上させるのは意図的なのか。
こっちのモグラに気を取られているうちに
あっちのモグラ(TPP)がひょこっと顔を出している。
ぼんやりしていたら地方の広々とした自然の中に
ブンブン風車が回っていて、ソーラーパネルがずずずわぁぁーっと敷き詰められている。
 
表に出てくるものに反応していたら間に合わない、
根っこはどこだろう。
 
革命、おとぎ話のような大どんでん返しのハッピーエンドが
一日で起こらないのと同じように、
破滅も「これ」とわかるようには起こらない。
どちらも、じわじわとゆっくり進行するものだ。
あら?何かおかしい?
とわかったときにリアクションしても遅いことが多い。

これが私の革命!と大それた気分を持ちながら草だらけの畑にしゃがみ込んで
ようやくその気になりはじめた夏の野菜たちを愛でています。

唯一と思われる、一瞬にしての破壊行為は原発事故だろうか。
地味にコツコツやっているのだから、
伊方再稼働などで台無しにしないでほしいと切に願います。

夏は朝、朝の畑です。
昼は川。
夜は寝る!
 
暑中お見舞い申し上げます。

 

山と畑と音楽と。



雨が降っても夏の雨。
大粒でざーっときてはすぐ止んで冷たい風が通り抜ける。
気持ちいいな。

父ちゃんは、炭焼き用の木を切りに、
私は部屋の片付けをしてから恒例の草刈り。
何かに刺されてチクチクするのでムカデ油を取りに戻ったら
息子がギターで不穏な響きを奏でていた。
こどもって部屋を片付けたり配置をかえると
それまでと違った遊びや行動をはじめるから面白い。

ニヤニヤと後ろで見守るクモと、オレは興味ねぇとそっぽをむくソラ。

今日は夕方から宿毛ピースライブ。
普段人前で歌うことのない人たちが自由に表現するステージ。
私も息子も何もしませんが、父ちゃんが宿毛の中学生と一緒にステージに出ます。
夜にはkeisonさんが表現者のひとりとして
愛する森と海のことを伝えにきてくれます。
 
草刈りしながら頭の中でエポさんのトラヴェシアを歌っていた。

「輝く小さな入り江の浜を
並んで歩く 長い影
ここは東の端 風はやわからい
犬が耳を立てて 海をみている

君は遥かな土地で生まれ
夢の向こうで旅をしてきた
そして僕らは笑いあえる
静かな午後の太陽の下で

白い貝殻耳にあてれば
かなしみの声がこだましていた
七つの色の砕けた波に
ぼくらは揺られ揺られてゆく

けれど世界はいつもあって
ぼくらは歌うことを忘れない
たとえどんなに離れていても
同じ想いで橋を渡ろう」

唐突ですが鈴木家家訓。
「いざというときは人前でパンツを脱げる度胸を持て」
「いつまでもピンクが似合う男であること」
そして
「うたうことを忘れずに」

そうこうしているうちに「夏の雨」じゃなくなってきたね。
嵐のピースライブかしらん。
 

明日の土曜市

「あけましておめでとう」
と、山の友人と梅雨明けの(心からの)喜びを分かち合いました。

明日は高知市池公園の土曜市、オーガニックマーケットに出店します。

明日はいつもの焙烙(ほうろく)コーヒーと
夏にオススメの調味料を持っていきます。
 
オリジナルスパイスミックスの「mix masara」は
カレーの仕上げにはもちろんですが
おすすめの使い方は天ぷら衣に混ぜたスパイシー揚げ。
オクラやナス、夏の野菜にスパイスが合います。
 
今年は自分のところではバジルを育てていなかったので
バジル味噌を作れないな、と思っていたのですが
先日の台風で枝が数本折れてしまったと
黒潮町で自然農でお野菜を作っている方から
わさわさしげるバジルを分けて頂きました。
すり鉢でゴリゴリとすって味噌と合わせてペーストにしています。
おにぎりに、野菜に、麺に。

そして夏にもうひとつ。
水出しコーヒーのパックを新しく作りました。
さらしで作った袋に挽いたコーヒーが入っています。
袋と水(ひと袋で500ml分になっています)をポットに入れて一晩おけば
おいしい水出しコーヒーのできあがり。
ひとパックに2袋入っています。
 
さらしの袋は中身を取り出して新たに豆を入れたらまた使えますし
コーヒーが入ったまま乾燥させれば
そのまま冷蔵庫や靴に入れて脱臭剤としても使えます。



梅雨があけた暑い池公園で、会いましょう!

野菜、記念撮影。

しばらく草の間に隠しておいた(わざと!)野菜たちの
まわりの草を刈った。
 
出てきた出てきた。



生姜

レタスいろいろ

落花生

枝豆用の大豆

モロヘイヤ

オクラ

焼きもろこし、という名のきび

ごま

トマトちゃん♡

耕作放棄地


今度の台風は相当まずいらしい。
最悪コースとして名高い「豊後水道コース」だそうだ。
ただでさえ成長の遅いこれらの野菜がどれくらい生き残れるのか
遅いからかえって倒れなくてよいのか
明日から窓に板打ったり、鶏小屋囲ったり
犬を家に入れる準備をしたり・・・
念には念を、の台風対策です。

おさばいさん

今年もなんとか田植えと豊作祈願の「おさばいさん」も済んだ。
「おさばいさん」に使う栗の若い枝とカズラ葉と藁縄でつくった輪っかは
すべて田んぼの地主様が構えて下さった。
年貢もろくにおさめられない出来の悪い店子(タナゴ)を
毎年あたたかく見守ってくれて
(もっとも年貢などを求められることは一切ない)
本当にいつもいつもありがとうございます。

最近、出てばかりでほとんど大用にいられないのだけれど
私たちはここが大好きです。

人がいて、景色や営みは継いでいかれる。
自分たちがひょっこり仲間に入れてもらう前からずーーーーっと
水と山と暮らしきた人たちのおかげでここがあるということを
あらためて思う。
人の手と気が減ればたちまち森に戻るか(それならばそれでいいとは思う)
大きな企業にとって喰われるか(それはいやだと思う)。



そだってくれよ。

種とり諸々

黄からし菜の種。
これと柿酢でマスタードつくろう。


あとは写真をとってないけれど、エンバクの脱穀をした。
緑肥で知られるエンバクですが、またの名をオーツ麦、つまりオートミールの原料。
脱穀したオーツ麦がオートミールになるまではなかなかの道のりになりそうだけど
パスタマシンをつかって押し麦状態にできないかと画策中。

身近なものでおなじみの「あれ」を作れるのがこの上ない喜びそして楽しみ。
毎年、たわわになって落ちていくグミの実を見ながら
あれでクランベリーもどきが作れたらなぁと妄想しているけれど
なかなか実行できていません。
いつか、きっと。

ともだちよこれがわたしのいちにちのしごとです



朝:昨夜お向かいの神田さんから連絡あり
分けて頂いた巨大な猪の足を切り分ける。
炭をおこして湯を沸かし、骨と内蔵は茹でて犬猫用に、
その他は塩コショウ、ローリエをちぎってきて
すりこみベーコンの仕込み。
 
久々の晴れ間のチャンス逃さず布団干す。
シーツも洗って干す。

刈払機で草刈り。(子がヘビを踏みそうな所を重点的に)

昼:昼飯の支度。炭をおこし湯を沸かし麺をゆで
トマト(先日土曜市で購入)と和える。
 
刈払機で草刈り。(畑の通り道、茅だらけになったじゃがいも畑)

鎌で草刈り。(育っている野菜の周り)

こぼれ種であちこちに点在している赤紫蘇を集めて「赤紫蘇畑」に移植。
 
鶏脱走、米を握りしめ息子と連携して小屋に入れる。

いんげんの支柱立て
 
イモほりとごぼうほり(夕飯の支度)
 
息子と連携してピーちゃん(知人から養子にきた凶暴な雄鶏)を
ごまかしながら鶏小屋に入り卵を頂戴する。

夕:夕飯はフライドポテトとゴボウフライ、トマト、ニラ玉。
麺が続いたので(忙しいとつい…)
米を炊こうと精米機に入れたら精米機が止まってしまい、夜も麺。
(夜ご飯ができるまでの間、夫は風呂の薪を見つつ
ずっと精米機の解体修理、なかなか手強く土間には米が散乱。)
くたくたになるまで労働した後のビールが美味いなぁ。
 
こどもの頃ロシア民謡の「1週間」を聞いて「こんな1週間ありえない」
と思っていたけれど、今はありそうな気がしている。
会ったこともない人が、想像もしないような日常を送っているんだろうな。
今年のはじめ東京へ帰ったときに元の職場へ行って
自分の最近の日常を話したら「おとぎ話のせかいのようだね」と驚いていた。
自分は渦中なのでそれが普通になっていて特に書いたことがなかったけれど
だいたい店に行っていない日の一日はこんな感じ。
明日は日曜の田植えの続き、ファイナルなるか。
トゥリャトゥリャトゥリャトゥーリャーリャー、へい!

※写真は、一見して草原ですが畑です。
目をこらすと何かしらが育ってございます。

田植え



迫り来る7月の足音を聞きながらようやく田植えがはじまった!
なんせ去年は7月7日に田植えをして、
雪降る中倒れた稲木を直しに行ったりしたので
今年は「6月にはおわらせるぞ!」を合い言葉に。

人間の方がちっぽけなこの大きな森に包まれながらの田んぼ仕事は
ひたすら手と身体を動かしながらたまに物思ういい時間です。
山からは時折申し合わせたように一斉に蝉が鳴き出したりします。
蛙もなんのタイミングなのかみんなで合わせて鳴き出すことがある。
なにか全体の大きな意思に動かされているかのように。

自分も山全体として生きている大きな命の中に、
異物としてではなく
慎ましく、側にいさせてもらいたい、と思う。

久しぶりの土曜市へ



よく降る雨。
写真は懐かしい梅雨前のカラリとしたある一日。
今は犬も猫も鶏もみな憂鬱そうです。
明日は2ヶ月ぶりのオーガニックマーケットへ出店します。
いつもの自家焙煎珈琲と、
満月に摘んだ天日干しの紅茶、青梅エキスなどを持って行きます。
じめじめの季節の不調にすっぱい梅!効きます。

それでは池公園でお会いしましょう!

すっぱいおまじない



大きな土鍋になみなみとあった梅の絞り汁が
2日間とろとろと炭火にかけられて、たったこれだけ。
ここに、すごいつまってるんだなぁ。
 
図らずも、満月に穫った梅の実、すぐにすりおろして絞りました。
収穫から瓶詰めまで、一度も金属と出会っていないので
(梅は酸が強いので金属は御法度)風味がよいです。
 
梅エキスは、子供が小さなころから「すっぱいおまじない」という名の常備薬。
ちょっとお腹がいたいかも、なんだか食べ過ぎたなぁ、
疲れがぬけてないな・・・、なんでもござれ。
おさじの先に耳かき一杯ほどの梅エキスをひとなめ。
まさに我が家の「おまじない」的存在です。
おかげさまか、家族は皆概ね良好。未病の状態で事がおさまります。
すっっっっっぱい!のですが、こどもは決まって「おかわり!」と言います。
うん、たしかに美味しい。
 
明日から中村本町の「喫茶ノラレコード」で販売しています。
30gで1000円です。

米、麹、茶、梅、種



はじめて耕耘機を使いました。
2日後にやってきたバキバキの筋肉痛。
苗も順調。
はやく田んぼに水を張らなくては。
 
今年は赤エンドウを育てました。
ピース醤は赤バージョン、麹も今年は玄米麹で。
我が家の去年のお米です。

今日は満月。
先月に引き続き茶摘みをする予定でいましたが、ザーザー降りの雨。
みどりちゃんと予定を変更して梅エキスづくり。
 
慌ただしくて梅まで到達しないかも、と半ば諦めていた今年の梅仕事です。
でもなんとなく「もしかしたら」の為に
前の日に梅林の草刈りをしておいたのが、よかった。
午前中は雨の中カッパを着て木登り。
 
午後はかご一杯に集めた梅をひたすらゴリゴリすります。
お互いの畑や動物の話なんかをとりとめもなく話しながら。
今、夕方からずっと炭の火にかけている大きな土鍋の中で、
梅のエキスがちょっとずつ煮詰まっていっています。
今年もできた、よかったなぁ。
 
夕方には雨があがって、山は輝いて息をのむ美しさでした。
一日中たっぷり降った雨で湿った土、明日は晴れて気温があがる、
そして今日は満月。
そろった好条件に、
ふとトトロの芽吹きのダンスを思い出して、あちこちに種を蒔いた。



梅雨入りの噂を聞いて、慌ててにんにくを引く。

 

ヒカリネコ舎よりお知らせ



ここ最近の焚き付けセット、
杉っ葉とラーメン屋@ヴィレッジのお持ち帰りゴミの割り箸。
乾いているのですこぶる調子よし。

やっぱり明日もヒカリネコ舎の日なので雨が降っていますよ。
すごい確立。私は雨女だったのかなぁ。
 
昨年の夏から、土砂崩れ以後しばらく休業したり、
その後もひと月お休みを頂いたり、再開したり、
2転3転して定まらず、申し訳ない限りなのですが
実は来月、つまり明後日から父ちゃんの新しい仕事がはじまります。
決まったのが今月の半ば。
喫茶ノラレコードも始まったばかりで、
田んぼ畑とネコ舎とノラレコードと・・・さらに移住関係の新しいお仕事。
目の前にわらじがどんどん増えて(増やしたのは自分たちだけど)
そのどれもに足を通そうとしたら足がもつれそうになっています。

さて、どれかを減らさねばならない、と考えたとき
畑や田んぼは減らしたくはないなぁ
むしろ私たちは、生産の方にもっと力を入れたいと考えました。
 
ドタバタした現状のままヒカリネコ舎のレストランを続けて
来て頂いた方をがっかりさせたくはないな、と思い
あけたりしめたり、一体何なんだー、という感じですが
レストランやカフェとして開けるヒカリネコ舎は
本当に急で申し訳ないのですがひとまず明日が最終となります。
今日の午前中は、明日の仕込みでカレーを作っていましたが
写真の焚き付けセットで火をおこし、
畑でとれた玉ねぎとニンニクを炒め、
そのまま畑へ走ってえんどう豆をもいで、じゃが芋を掘って、
鍋の前に戻り、そんな感じでカレーが出来上がります。
雨が降る前に近くの川にいって焚き付けの杉っ葉をたくさん拾って来て
ぬかくどで炊くご飯の香ばしい匂い
そんなことの全てをひっくるめて一緒に体験できたとしたら
その後の「いただきます」は最高に美味しい。
いつかはそんな形でできたらいいなぁ、と今はまだ漠然と考えています。
 
畑でとれたものの加工品やマーケットへの出店は引き続きやっていきます。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。

卯月の畑より



レストラン光猫舎はひとつきお休みを頂いて、
その間畑や田んぼ、出店に行きました。
毎日毎日、昨日と今日の間にいったい何日あったのか
わからなくなるくらい忙しい日々でしたが
どれもこれもが楽しくて愛おしい日々でした。

昨日も喫茶ノラレコードで来週月曜の為に2階の壁を抜いたり
(2階からもライブが観られるように桟敷席をつくるのです)
あっちへこっちへ相変わらずの日々ですが、
今日は深呼吸して畑にいって光猫舎の準備。
 
畑へ行けば、いつ蒔いたか覚えていない人参が、
まわりに生えた草によって程よい暗さと湿度を保たれていつのまにか発芽していたり
窮屈そうに肩を寄せ合っていた牛蒡の間引きをすれば
「ぷはーっ」とのびのびと葉を広げたり
3年目にしてやっと育ったと思っていた小麦は
実は小麦でなくて全てオーツ麦だったことが発覚したり
(確かに小麦も蒔いたはずなんだけど・・・)
例年通りあまりに小さくて宝探し状態で大盛り上がりの玉ねぎ堀りや、
えんどうの収穫、その下に次の季節の苗を植えたり。
どんなに忙しくても、私たちにはこの畑があるから
愉快な暮らしを保っていられる、ここにいるといつもそのことを思います。
 
写真は、森と化した畑を分け入り、
一触即発のところを赤子のようにおくるみに入れて救出したカブの種と
まだ若干青いけど穫った黄からし菜の種。
柿酢と黄からし菜の種と天日塩でマスタードをつくります。
 
もうちょっとはやめにお知らせしようと思っていたのに前日になってしまいました。
明日から光猫舎オープン、
草も野菜も一緒くたに賑やかな畑より卯月のメニューができました。
**********************************
「光猫舎 卯月のメニュー」
 
古代米入りごはん
パクチーだしのスープ
猪肉と赤エンドウのシュウマイ
ごぼうの立田揚げ
新じゃがと豆のサブジ
季節のサラダ
ふきの佃煮・ピース醤・梅干し

 

山にただいま。



ヴィレッジの2日間、ありがとうございました。
そのまま高知市へ一泊し、昨日はまるで旅行者のように
行きたかった喫茶店でモーニング、そして半日を牧野植物園でのんびり過ごし
3日ぶりの山へただいま。
 
ヴィレッジで、種まきに失敗したピーマンの苗も買うことができたので
田、畑の見回り、たわわな青梅はまだ見ないフリ(ああ、やらねば・・・。)
命短し恋せよ乙女〜、と鼻歌で歌いながら迫り来る夏に追い越されまいと
働いています。
今週からはひとつきお休みを頂いたヒカリネコ舎もオープン、
そしてヒカリネコ/ノラレコードではインターンを募集します。
山と畑、町とを行き来する、慌ただしくも楽しい暮らしに興味のある方、
ぜひ一緒に働きませんか?
詳しくはまた近々アップ致します。

 

ヴィレッジ出演の役者続々と。



今週の土日は高知市のヴィレッジ2015に出店します。
 
私たちはその日はラーメン屋。
「山ラーメン」と「畑ラーメン」をつくります。
「山ラーメン」には猪ラフテーとメンマ、紅ショウガを。
「畑ラーメン」にはニラとパクチーのオイルと新玉ねぎとピーナッツ。
どちらも、パクチーの根っこと昆布でとったスープです。
昨年育てたピーナツをトッピング用に煎って刻んで、
春のタケノコをメンマ風に煮込んで保存し、
生姜は去年の赤梅酢につけこんで紅ショウガに、
あちこちに勝手に自由に生えているニラを回収して
パクチーと合わせてオイル漬けに。
辛いのがお好みの方にはオプションでハバネロと柿酢のホットソースを。
ぞくぞくと、着々と、年間を通した野良仕事によって
ラーメン丼にのる役者たちがそろっていきます。

一年まるごと暮らしているうちに、
気がつけば自給できてしまう高知の山と畑の豊かな暮らし。
沢山の人との関わりの中生かされているし、
全て自給がよし、とは思っていないけれど、
ひとつの料理がほぼ身の回りの材料で完結してしまう、というものを作るのは
私たちの表現のひとつなのだと思っています。

なんせ素材同士がみんなご近所どうしですから、
丼の上で「おう、またお前とここであったか」とか
「ずいぶん細かくなったのね」とか
わーわー話してるんじゃないかと思うと楽しい。

台風の影響はあるのかないのか?
いっそのこと台風一過のピーカンになっておくれ!
ヴィレッジ2015でお会いしましょう。

お茶の2日間、無事終了。



去年は4つの手だったのが、おかげさまで今年はたくさんの手によって
お茶揉みを無事終えることができました。
昨日の青い香りとはまた違って、
甘くてちょっぴりスパイシーと形容すればいいだろうか
なんとも言えぬ紅茶のいい香りがしています。

お昼ごはんもこれまた豪華。
さっちゃんが焼いてきてくれた特大ベジピザ、
みんなが持って来くれた野菜や小夏を豪快に盛ったサラダちらし寿司。
たくさん集まってわいわい楽しく遊んでいたような気分なのに
やるべき仕事はしっかり終わってしまった、人の手はすごいなー。
ありがとうございました。
完全に天日で乾燥させてからパッケージ。
もうすぐ新茶の紅茶、お届けできます。
お楽しみに!

お茶摘みハレの日



朝起きると、雨は止んで白い雲が山の間をすーっと流れていく。
昨日までどうかな、と思っていたお天気でしたが
今日はまさに「夏も近づく」という感じの日差しもときおりある
お茶摘み日和となりました。
 
冬の剪定、茶摘み前の草刈り、とほんの少しだけど
たまーに手をかけて迎えた満月の茶摘みの日。
朝からなんだかハレの日の気分です。
 
高尾で、「風の畑」の安田弥生さんの田植えを手伝ったとき
「今日はハレの日だから手伝いに来てくれる皆にひもじい思いをさせてはいけない」
と言ってたくさんの握り飯を作ったことを思い出しました。
 
大人数でお祭りのようにやった弥生さんの田植えとは違って
こちらはこじんまり少人数の作業だけれど
お昼には赤米のお粥と梅干しやお漬け物、
みどりちゃんが畑から持って来てくれた野菜のおかず。
おやつには去年作った煎茶でクッキーを焼いて茶畑でお茶タイム。
おいしいもん食べて、よく働いた。

今日摘んだのを一日陰干しにして萎れさせてから明日揉むのです。
アッサム種、中国種それぞれに分けて広げて小屋の中は青いお茶のいい香り。
紅茶づくり、ご興味ありましたらぜひ覗きに(必然的に一緒に揉んでもらいますが)
いらしてください。
朝から一日、ヒカリネコ舎でやっています。

ゴールデンウィークがはじまった



明確な仕事の日もなければ明確な休日もないので
ゴールデンウィークといっても相変わらずの日常ですが
明日は土佐一条公家行列「藤祭り」というお祭りが中村であって
そこへ出店します。
馬にのった昔の人がぞろぞろと歩きます。
明日はハンドドリップのコーヒー、水出しアイスコーヒーと
喫茶ノラレコードの野良バーガー、お菓子など。
広々テントなので椅子も机も用意して喫茶コーナーを設けます。
隣村のみどりさんの雑貨販売、苗販売コーナーもあります。
お休みのはじまり、お天気よいとき崩れそうなときいろいろありそうですが
皆様よい休日を!

夏も近づく満月の日に



夏も近づく八十八夜のその数日後、満月の日に
今年も紅茶づくりをします。
 
ゴールデンウィーク真っ最中の5月4、5日。
4日に摘んで、5日に揉むという予定。
本当は、きちんと予定を組んで
「一緒にやりませんか?」の会にしようと考えていたのだけど
弱っている木もたくさんあって茶摘みと共に大々的に剪定もしていくような感じで
なかなか地味な野良作業になることが予想されるので
あまり大っぴらにイベント化することはよしました。
 
とは言いつつ…もしよかったら一緒にやりませんか?
4日はピクニック気分、5日は小屋の中でひたすら揉む労働の民です。
両日でも、もちろんどちらか一日でも。
簡単なおにぎりランチになりますがお昼はご用意します。
ささやかながらのお礼として、
今回出来上がった手摘み手揉み天日干し紅茶をパッケージ後、お送り致します。
ご興味ある方はお気軽にご連絡ください!
 
hikari-neko@mb.gallery.ne.jp

川びらき



明日は四万十川リバーフェスタに出店します。
去年は台風ばかりであまり川に入れなかった夏。
今年はたくさん入りたいなぁ。

明日は鹿肉のネパール風カレーとアイスコーヒーを持っていきます。
川で遊んでカレー食べてヒルネして。
よいお天気になりますように。
四万十川で会いましょう!


 

赤エンドウの花、畑いろいろ



去年、あんなにたくさんなった沖縄のそら豆トウマーミー、
今年は遅霜にやられたか、植えた場所かじるすぎたか、不調。
3年目にして麦は絶好調!
去年は夢にでるほど収穫に追われた青エンドウ、
連作障害か、成長いまひとつ。
こちらは「種ころの会」で交換してもらった赤エンドウ、すこぶる快調。
よいのもあるが、よくないのもある、
全部がいいときなんて、ないんだろうな当然。
それでも、なのか
だから、なのか
畑仕事はたのしい。

さて、明日は中村天神橋アーケード内、
「春のおかみさん市」に出店します。
自家焙煎のコーヒー2種と、
喫茶ノラレコードでお出ししている野良バーガー、
そして、「ひじきペースト」の瓶詰めも持っていきます。
パンにご飯に麺に全てヨシ、忙しいおかみさんお助け便利調味料です。
おかみさん市は天神橋アーケードで10時から16時までやっています。
 

 

タケノコと竹の皮



お茶畑の新芽の様子を見に行こうとぷらぷら歩いていたら
ヤブから「鈴木さんタケノコいるか?」の声。
これからゆがく・・・のかぁ、と
食べられるまでのプロセスに躊躇しつつもやっぱり食べたい春の味。
いただきますっ!とヤブへ入って行ったら
ごんごんごん、と猪の足みたいなタケノコをたくさん頂きました。

どうせ大きなカマドでゆがくのなら
3つも10も変わらんね、と下の河原のも探しにいく。
既に30センチくらい顔を出している、
もはや竹の「子」とは言えぬ竹の「青年」くらいのがあちこちに。
去年、おにぎりを包む竹の皮のことを調べていたら
春、日本全国で何千、何万、数えきれぬほどの竹の皮が竹からはがれていく
というようなことを書いているのを見つけて
来年はタイミングを逃さず竹の皮をとるぞ、と思っていたのです。
竹の子が、竹の青年、竹の中年、竹になる過程で、
ハラリハラリ、と一枚ずつ脱いで行くその衣を逃さず拾う。
今年こそは。

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